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拳で無双!異世界カードバトル!~ルール無用の【破壊】デストラクション~  作者: まじで
1章「エヴァルディア・ユー・カラトナ・モンテフェギア」
30/204

【030】はい論破ァ!

「……どうやって、これだけ量を」


 ガラットを集め終わった俺たちは、泥だらけの体を綺麗にするために一度、街の近くの小川に立ち寄った。


 服を脱いで洗濯し、体中の泥を落としてスッキリ。


 すけすけエディナを拝めると期待していたのだが、ツクヨミの万能衣ちゃんがしっかりガードしてくれたお陰で、歯噛みしながらも諦めるほかなかったのである。


 そして、委員会の事務所へと立ち寄り、依頼完了の手続きと収獲したガラットを引き取って貰おうとしたら、受付のお姉さんが目を剥いて驚いたのであった。


「……え? なんというか、頑張って集めました」


「頑張ったからといって拾える量では……」


 お姉さんが怪しむような視線を向ける。


 まあ、そうだよね。実際六時間やって、俺とエディナは五つしか拾えなかったわけだし。


 エディナが返答に困ってるみたいだし、たまには切れ者っぽいところでも見せておこうかな。でも、そんなことしたら、頼りになるブル素敵! って抱き着かれちゃうかもしれないし。そうしたら、ツクヨミが不貞腐れて、衣を使って大暴れしちゃうかもしれない。


 全く、ダメじゃないか二人とも。俺を取り合って喧嘩しちゃあ。うん。これは凄くいい。


「そこのあなたは、何をニヤけているんですか。馬鹿にしてるんですか?」


 お姉さんが俺に、ゴミを見るような目を向けてきた。


 いかん。顔に出ていたようだ。


 つか、そんな目で見ないで欲しいんですけど!


 そんな態度じゃ、俺がモテモテもて王になってから熱い視線を送って来ても冷たくしちゃうんだからね!


「ブル、ふざけないの」


 え? あ、はい。すみません。


 何故かエディナにも注意されてしまった。俺が何したの!?


「とにかくこれは異常です。Hランクが集めて来れる量ではありません。何か不正を行ったのではないですか? 明確な経緯をお話し頂けないと引き取れませんよ? 寧ろ窃盗を疑われる恐れもあります」


「そ、そんな!」


 エディナが困り果ててしまった。


 あ、そう。エディナに向かってそんな言い方するんだ。ちょっとカッチンきたかも。


 俺はカウンターに乗りだして、困ってるエディナに代わって言った。


「たまたま、かたまっている場所を見つけただけですよ」


「……たまたま、ですか?」


「はい、たまたまです」


「それを証明出来ますか?」


「あんた馬鹿なの? 偶然見つけた事をどうやって証明するんですか? 偶然証明書とか発行してるわけ?」


 俺の言い方が気に入らなかったのか、お姉さんはむっと顔をしかめた。


「では、窃盗の可能性もあるので暫くコレはこちらで預からせて貰います」


 そう言って、袋に詰めたガラットへ手を出したお姉さんを俺は遮る。


「直ぐに換金できないなら、ここより安くなっても他の場所で売るんでいいです」


「そういうわけにはいきません」


「え? なんで? これは俺たちの物ですよ?」


「ですから、窃盗の疑いがあるからです!」


「ちょっと、ブル!」


 エディナが慌てて俺を止めようとするが、俺はエディナのぺたんこの胸に手に当てて制止する。


 いいから俺に任せておけと。


 バチンッ!


 エディナに思いっきりビンタされた。痛い。


 うん。でも、ちょっとだけ柔らかい感触がしたから大丈夫です。頑張れます。


 俺は頰を腫らしたまま、お姉さんへと真剣な顔を向けた。


 お姉さんは、ちょっと引いている。


「窃盗の疑いをかけるのは構いませんが、勝手に調べてくださいね」


「そのつもりです。ですから現物を預かるんですよ」


「だからなんで? 数だけ数えれば問題ないでしょう? その場合、あなたが不正を働かないように衛兵を数名呼んで立ち会ってもらいますけどね。それと、盗まれた人がいないか調べる際にこの数量を口外しないでくださいね。自分の物だって主張し出す人も出て来ますから。主張する数量とこの数量が近しい人だけ話を聞いてください。嘘ではないと判断したなら、俺が最後に話を聞いてそいつを論破します。まあ、元の持ち主なんていないから無駄骨だと思いますけどね」


 俺がまくし立てると、お姉さんはぐぬぬ、と口ごもった。


「被害者がいなかった場合、俺はあなたの事を名誉毀損で訴えます。この街のルールは知らないけど、できうる限りの事をしますのでそのつもりで」


「そんな事を言って、逃げ出すかもしれません」


「いや、逃げるつもりなら、そもそもこんなまともなところに売りに来ないでしょ。それに、何のために闘士の登録があるんですか? そちらは登録した闘士のことも管理できないんですか?」


 そう言うと、お姉さんは何も言えずに俯いた。


 はい論破ァ! はい、俺うぜェ!


 うざいドヤ顏をしている俺の裾をチョイチョイと誰かが引っ張った。


 振り返るとツクヨミが不満そうな顔をしていた。


「ポーセージ」


 あ、うん。早く、ポーセージ食べに行こうね!


 つーか、お姉さんごめん。言い過ぎた。だから、お願い。穏便に今すぐ買い取ってくれませんか? そうしてくれないと、うちのツクヨミがヘソ曲げちゃうから!

読んで頂きありがとう御座います。


今回のコンセプトはエディナのおっぱいに、いかに自然な動きでタッチできるか。その一点に全力投球してみました。流れるような自然な動きでしたね。自画自賛が止まらないよ。スタンディングオベーションだよ。

一人だけど。

論破?そんなつまらん話は忘れて良いと思うよ。

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