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拳で無双!異世界カードバトル!~ルール無用の【破壊】デストラクション~  作者: まじで
1章「エヴァルディア・ユー・カラトナ・モンテフェギア」
27/204

【027】川には石が落ちている

「川に行きましょう!」


 朝食の席でエディナが突然言った。


 一体どうしたというのだ。確かに暖かい気温だが、泳ぐにはだいぶ寒い気がするぞ?


 だがまあ、エディナが川遊びをしたいというのなら、付き合わないこともない。


 水着はビキニでお願いします。


 胸はぺったんこだけど、お尻がキュートなエディナはきっと似合うと思うんだ!


 ポロリもあるかな? あるよね! きっとある!


「険しい顔してるところ悪いんだけど、遊びに行くわけじゃないからね」


「何で険しい顔してるのに、俺の考えてることがわかるんだよっ!」


「鼻がヒクヒクしてるから、いやらしい事でも考えてるのかと思って」


 俺のはなぁあああっ!


 憎き鼻をむしり取らんばかりに、掴んでいるとエディナはやっぱりねと言って溜め息を吐いた。


 あっ。くそうっ! はめられた!


「……ブル。どすけべ」


 ツクヨミがフランスパンみたいな固いパンを、一斤丸々ガジガジ噛り付いたまま言った。


 あのねぇ、ツクヨミ。ど、は言い過ぎだと思うよ。すけべなのは男の嗜みみたいなものだけど、どすけべになると途端に変態っぽくなるからやめようね。


 あと、食い過ぎだぞぅ。


「まあ、ブルがどすけべなのは置いておくとして、川に行くのは宝石を集めに行くからよ」


 エディナさんも、さらっと俺をどすけべ認定するのはやめて下さいお願いします。あと、認定したまま何処かに置いとかないでください。


 俺は顔を引きつらせて話の続きを促した。


「ほ、宝石って?」


「昨日、委員会で依頼が出てていたのよ。ガラットって言う宝石を大量に集めている人がいるんだって」


「川にそのガラットって宝石が落ちてるの?」


「そうよ。ここからでも向こうに大きな山が見えるでしょ? ガラットはあの山で採掘されるんだけど、近くにある川はその山と繋がっているのよ」


「もしかして、山から流れて来た宝石が川でもとれるとか?」


「そうよ。そう言う知識は覚えているのね。川から取れる量は大した量じゃないし、今はまだ川に入るのは寒い時期でしょう? だから、知っていても誰も川には入らないの」


「えー。皆が嫌がることをやるのはわかるけど、流石に寒いんじゃない? 風邪引いちゃうよ?」


「そこでツクヨミちゃんの出番なのよ」


 むっ! そうだった。昨日の薬草集めの時みたいに、ツクヨミが衣を展開すれば冷たい川に入る必要もなくなる。うむうむ、なんか楽々集められそうだ。


 それに、この大飯食らいを働かせる良い機会ではないだろうか?


 ツクヨミはよくわかっていないのか、きょとんとした顔で首を傾げていた。


 うんうん。あとで説明してあげるからね。


 だから、いい加減パンを食べるのをやめなさい!


「宝石ってことは、結構高値で売れるのかな?」


「そうね。純度によって大分差があるけど、両手一杯に集めれば昨日の稼ぎぐらいにはなると思うわ」


「よしっ! やろう!」


 拳を握り締めて俺は席を立ち上がった。


 昨日と同じじゃダメだ。その何倍もの金額を稼がなくては、ツクヨミの食事代は賄えないのだ!


 これは死活問題。カードに戻せばって思うかもしれないが、そんなことはできるわけもない!


 誰にもわかるまい。


 上目遣いでイヤイヤする極悪級の可愛さに、俺は判断を鈍らされているのだ。


 これはもう洗脳だ! いや、ちゃんと自覚してるから中毒みたいなものかもしれない。


 だから、この麻薬のような中毒と共存する為にはもう!


 俺は稼ぐしかないのだ!

読んで頂きありがとう御座います。


書くことあるかなぁと思って目を閉じたら、一瞬で一時間という時間が経過していた。

奴はとんでもないものを盗んでいきました。それは……

あなたの時間です! ぎゃー!

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