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拳で無双!異世界カードバトル!~ルール無用の【破壊】デストラクション~  作者: まじで
1章「エヴァルディア・ユー・カラトナ・モンテフェギア」
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【015】レジェンド級

 眠たげな表情のまま頰を膨らませるツクヨミの姿に、俺の頰は餅のように緩んだ。


 ぬわぁ、可愛ええー。


 雪のような肌。常に眠たげな瞳。真っ直ぐな黒髪と、ちっちゃい背丈。当然胸はぺったんこでエロい格好はしていない。


 だがそれが良い!


 エディナの件もあるが、俺はもしかしたらロリコンなのかもしれない。もしかしなくても、ロリコンなのだろう。


「なら、なんて呼べば良いの?」


 俺が鼻の下をピノキオの鼻ぐらい伸ばしていると、ツクヨミは乏しい表情のまま言った。


 そうか。ゲームと違って独自に喋れるから、俺の名前を呼ばせることも出来るのか! それなら、マスターとか、ご主人様なんて呼ばせるのは野暮ってもんだな。


 俺だけの召喚モンスターに、俺の名前を呼ばせる! これこそが至高だと断言しよう!


「俺はブルだ! ブルお兄ちゃんと呼ぶ事を許可する!」


 俺は腕を組んで尊大な態度で言った。


 そんな俺へ興味深そうにジト目を向けたツクヨミは、小さく頷く。


「わかった、ゴミむ……ブル」


 あるぇえ? 今なんて言おうとしたのかな? いやまさか。俺のツクヨミがそんなことを言うわけがない。


 ごみむ愛してる。ごみむ大好き。


 …………うわああああ! だめだ! 発想が貧困過ぎて、ゴミ虫しか思いつかねええ!


「ね、ねぇブル。どういうことなの?」


 俺が想像力の乏しさに喘いでいると、エディナが恐る恐るといった感じで話し掛けて来た。


「え? 何が?」


「何がって、その子がよ! なんで儀式も行わないで、【実装】が成功してるのよ! というかそもそも、何で召喚モンスターが言葉を喋るのよ!」


「うーむ。エディナが何を言ってるのか、ちっともわからないんだけど。とりあえず、モンスターだって言葉ぐらい話すだろ?」


「話さないわよ!」


 どうやら話さないらしい。とはいえ、事実言葉を発するのだから、深く考える必要なんてないのではなかろうか。


「まあ、いいじゃないか。なんか知らんが成功して、俺のツクヨミは言葉を喋った。それ以上はわからないし」


「……確かに、そうだけど。その子ツクヨミって言うの?」


「そうだよ」


「レアリティは?」


 ん? レアリティ? ああ、なんかそんなことも説明してくれてたな。確かソシャゲとかと一緒で、【SSR】が一番上で、【SR】、【R】、【UC】、【C】って感じだったっけ?


 そう考えていると、さっき俺が地面に落としてしまったカードを、ツクヨミが「ん?」と言って渡して来た。


 あんまりにも可愛いから、頭を撫でてやろうとしたら、スッと躱される。何故だ!


 なんとも腑に落ちないが、俺は一先ず渡されたカードに目を落とした。


 カードには前世の記憶にあるままの構図で、美麗な姿のツクヨミが描かれていた。そして、その右上にはレアリティを示す記号がある。これも今までと何一つ変わらない。


「ふむ」


 俺が何か変化はないかと唸っていると、エディナが覗き込んで来て奇声をあげた。


「うぇえっ! は? うそっ! あり得ない」


 ツクヨミのカードの右上には、【LG】と書かれていた。それを見たエディナは動揺しているようだ。


「レジェンドカード! 実在していたの!」


 驚きに目を剥くエディナではあったが、俺は別に驚きもしなければ、浮かれもしない。


 だってそうだ。三十万かけて手に入れた俺のツクヨミは、元からレジェンド級のレアリティだったのだから。

読んで頂きありがとう御座います。


つまらん小話でも入れてこうと思ったけど、秒で飽きた。後書き書くくらいなら本編を書けと言ってやりたい。自分に。

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