十話
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大岩蛙は悠然とこちらを見ている。
見た目としては日本でよく見るアマガエルだろうか、いや蛙について詳しくないから正確には分からないが。
こちらは、連戦の影響でHPは八割を越えた辺り、戦技を使う際に必要になるスタミナたるSPは半分もない状況だ。
対峙していると背筋に寒気が走った。
悪寒に従い俺にとって右前、大岩蛙にとって左側へ飛び込むと、大岩蛙が俺が元居た場所へ体当たりをしていた。
大岩蛙は少し向こうにあった、自身と同じくらいの大きさの大岩へ突っ込んでいて、体当たりを受けた側の大岩は粉々に砕け散った。
もしあの体当たりを自分が受けていたと考えるとゾッとする。
恐らく一撃で死に戻りになるのではないか、と思わせられるほどの威力だ。
というか、あれを真正面から受け止めたくない。
三メートルはある大岩がそこそこのスピードとはいえ迫ってくる光景。
これが二次元のゲームならただの戦闘で終わるけど、自分が体感できるVRになると恐ろしいな。
これが十メートルのドラゴンやら怪物やらと戦うことを考えると、恐ろしすぎる。
いや!怖がっちゃダメだ。
碇さんとこのお子さんも言ってたじゃないか。
『逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ』って。
……現実逃避でネタに走ってたら、大分恐怖心も薄まってきた。
大丈夫、これはゲームだ。
死んでも死に戻りするだけ。
何度でも再挑戦できる。
俺が恐怖心を克服し終わると同時くらいに、大岩蛙もこちらへ振り向き終わったんだが、振り向くの遅くね?
よく観察してみると、前足が二つとも砕けてるではないか。
蛙の前足は意外と重要で、ジャンプした際のクッションとしての役割も担っているけど、それが壊れたならどこかで隙が出来るはず。
大岩蛙はもう一度突っ込んでくるが、今度は心に余裕があったからか、落ち着いて回避が出来た。
大岩蛙はクッションたる腕がないせいか、跳んだ先で地面にぶつかり何回か転がりひっくり返っていた。
背中のコアはひっくり返っているため狙えない、ならば狙うは足!
「《破砕》、《破砕》、もうひとつおまけだ!《破砕》!!」
足の付け根を狙ってツルハシを降り下ろす。
今の戦技によって、SPは一割を切り、もしまだ大岩蛙が体当たりを出来るようなら、俺はそれを回避は出来ない。
大岩蛙は片足を失ったために体勢を維持できず、何度も起き上がろうとしては失敗を繰り返している。
正直、ここで一休憩したいが、石蛙が攻撃が当たらないと仲間を呼ぶ習性があったため、大岩蛙にもその習性があるかは分からないが、有ったら恐ろしすぎるために地道にコアを叩いた。
念のため、SPが少し回復しては《破砕》をもう片方の足の付け根にも叩き込んで、破壊しておいた。
コアにダメージが通っているかは不安だったが、夕暮れになるくらいに大岩蛙のコアは砕け散った。
【所有スキル両手斧のレベルがアップしました】
【所有スキル両手斧のレベルがアップしました】
【所有スキル片手持ちのレベルがアップしました】
【所有スキル二刀流のレベルがアップしました】
【所有スキル採掘のレベルがアップしました】
【所有スキル採掘上手のレベルがアップしました】
【所有スキルダッシュのレベルがアップしました】
【スキル取得可能リストに回避が追加】
【種族レベルがアップしました】
【種族レベルがアップしました】
インフォが凄い勢いで流れた。
それだけの格上を相手にしていたのだと改めて思わされた。
大岩蛙の身体中にヒビが入り、コアもろとも崩れ去った。
そしてドロップアイテムは……
大岩蛙のコア
種類:素材
レア度:3
品質:低
説明:大岩蛙の背中に装着されている宝石。これによって大岩蛙の生命は維持されている。誰がどのようにこれを使って大岩蛙を産み出したのかは謎。
大岩蛙の体は砕け散ったのだが、切り離した足は未だに残っている。
一応【鑑定】を使用しても…
大岩蛙の足
としか表示されない。
どうすれば良いのか少し悩んで、物は試しとインゴットハンマーを当ててみると、
蛙脚石のインゴット
種類:特殊鉱石
レア度:6
品質:普通
説明:特殊な加工が必要とされる石蛙系の足の石を加工しインゴットにした物。石としての強度も非常に高く、また跳ねる際に必要とされる柔軟性も併せ持った特殊な鉱石。ここまで来れば加工は普通の石同様に加工できる。
……特殊な加工さえも吹っ飛ばすとか、おっちゃん……何て物を作ったんだ(ガクブル)
なんだか最後に精神的にも疲れた俺は、体を引きずるように帰路についた。
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