新しい一歩
こんにちは、空です。
久しぶりの投稿となります。
cancerから変わって、こっちでまた書き始めたいと思います!
よろしくお願いします!
それではどうぞ!
-プロローグ-
超能力者、魔術師や魔法使い、どこの世界にでもある異能の力を使う者たち。
どこの世界にもそんな話があって、俺の住む世界にも同じような話がある。
超能力じゃない、魔法でもない、誰もがみんな持ってて、誰だって使える、そんな奇跡みたいな力。
俺の世界でそれは、奇術と呼ばれた。
ー新しい一歩ー
ピピーピピーピピー
「・・・・・・・・朝か」
現在の時刻は朝6時30分、カチッっとうるさい音を撒き散らす目覚し時計を止め、ベッドから立ち上がる。
暗い部屋に新しい空気を入れるためにカーテンに手を伸ばし、一気に開くと、薄暗かった部屋に朝の木漏れ日が差し込む。
(今日も晴天、まぶしいな)
窓を開ると春のにおいとともに、冷たい風が吹き込む。
さむっと文句を言いながらも窓を大きく開き、外の風を身体いっぱいに吸い込む。
「んー、朝だ」
言いながら、んーっと手足をいっぱいに伸ばす。
壁にかけてある黒色の新品の制服を手に取り、初めて袖を通す。
サイズは自分より少し大きいぐらいで、大体ぴったりだ。
制服を着たからか、冷たい風のせいかはわからないが、少し気が引き締まった気がした。
着替えを済まし、目をこすりながら廊下を歩く。
顔を洗おうと洗面所に行くとそこには、
「あれ? お兄ちゃんなのに早起きだね~うん、感心感心!」
「おう、おはよう葛葉」
「おはようお兄ちゃん」
「つうか、お兄ちゃんなのにってなんだよ」
「んー? だって休みの間はお昼になっても起きてこなかったじゃ~ん」
こいつは巴 葛葉、俺の正真正銘、たった一人の妹であり、たった一人の家族だ。
顔は、家族の贔屓目無しに見てもかわいい。
まあ、かわいいって言っても童顔のお子様体系だが、一部の人にはものすごくもてそうな感じである。
「休みは寝ててもいーの、はいはいそこどいてね」
と、ああ~とか言ってる葛葉を横にどかし、鏡の前を占領する。
手に当たる水は冷たいが、我慢して顔を洗う。
「ちょっとお兄ちゃん、私歯磨いてるんだけど! 口ゆすぎたいんだけど!」
「んーそうか、歯磨いたまましゃべるなよー」
と、後ろで俺をどかそうと引っ張ったり、なんか言ってる妹様を適当にいなしつつ、髪をいじりながら歯を磨く。
しばらく無視していると、俺をどかそうとする動きがやむ。
「お兄ちゃん」
「んーなんだ?」
「その制服よくにあってるじゃん、かっこいいよ」
「ん、そうかありがとな、お前も似合ってるぞ」
「似合ってるって、もう・・・・・お兄ちゃんは正直者でかっこいいですね~」
と、本当にうれしそうに言う。
つうか、こいつはお世辞って言葉を知らんのか?
・・・・・まあ、喜んでるみたいだからいいか。
「その制服を見ると、お兄ちゃんも今日からあの学園『Miracul』の生徒なんだーってあらためて思うよ」
「Miracul言うな、なんか恥ずかしいだろ・・・・」
「えーなんで? Miraculかっこいーじゃん」
「そうか? 俺は変な名前だと思うけどな」
今日から俺が通う学園、その名も学園Miracul、変な名前だって? 知ってる。
しかしこれが本当の名前なのだからしょうがない。
何をするところかと聞かれたら、奇術を学ぶ所である。
奇術とは、自分の持っている生命力を扱い、その人の持つ奇跡の力を呼び起こすというものだ。
中二くせえなとは思うが、こういう物らしい。
で、Miraculではそんな奇術を操る奇術師を育成するところである。
まあ、奇術の勉強はどこの学校でも行われているのだが、このMiraculでは主に奇術官を育成することに特に力を入れている。
奇術官は警察の奇術を扱うバージョンとでも考えてくれるといい。
まあそんな事を話しながら、俺の準備が終わる。
「葛葉、使っていいぞー」
と、葛葉に場所を譲るが、
「・・・・・お兄ちゃん」
「なんだ? 口ゆすぎたいんじゃないのか?」
「・・・・・飲んじゃった」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・ご飯にするか」
「・・・うん」
こうして、俺の奇術官への、そしてMiraculでの奇妙な生活の第一歩が幕を開けた。
次回からおそらく学園編に入ります!
新キャラいっぱい出るかもなので、ご期待下さい!




