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ドロットマン  作者: 蟹谷梅児
EPISODE 16
49/65

49 衝動

 そもそもが自分である必要があるのかどうかすら怪しい。


 自分は失敗作で、成功作である異態橈骨が存在している以上、自分が必死になって頑張る必要はないのではないかとさえ考える。


 けれど、身体は勝手に動いてしまう。


 だから辛い。


 だから苦しい。


 もう嫌になった。


 だからもう思考をやめて、身体をその衝動に任せることにした。


 異態橈骨は何がしたいのかわからないが、自分と同じようなことをやっているらしい。


 ならばもう、全部あいつに任せてしまってもいいのにと思う。


 けれど、身体も心ももう動くことを止められなくなっている。


 だから動くし、動かざるを得ないのだろうと状況を判断したうえで、自分は思考を放棄して、ただ助けられる人年を助けて回っている。


 だからほんとうにいやだ。


 ほんとうに、もう、もうぜったいにいやだ。


 なにもかもがいやだ。


 ほんとうにいやだ。


 ほんとうにいやだ。


 たすけてほしいのにだれもたすけてくれないし。


 そのくせたすけだけはたのむし。


 じぶんがここまでがんばったってだれもあいしてくれないし。


 だってじぶんはのぞまれたいのちじゃないから。


 くるしい。


 くるしい。


 かなしくてせつなくてくるしい。


 もうしにたい。


 けれど、しぬまえにやることがある。


 だから、からだはうごいてしまう。


 からだをとめるすべをみうしなってしまった。


 きっとばかだとおもうのだろう。


 もういやだ。


 たすけてくれ。


 たすけてくれ。


 たすけてくれ。


 たすけて。


 そもそもが自分である必要があるのかどうかすら怪しい。


 自分は失敗作で、成功作である異態橈骨が存在している以上、自分が必死になって頑張る必要はないのではないかとさえ考える。


 けれど、身体は勝手に動いてしまう。


 だから辛い。


 だから苦しい。


 もう嫌になった。


 だからもう思考をやめて、身体をその衝動に任せることにした。


 異態橈骨は何がしたいのかわからないが、自分と同じようなことをやっているらしい。


 ならばもう、全部あいつに任せてしまってもいいのにと思う。


 けれど、身体も心ももう動くことを止められなくなっている。


 だから動くし、動かざるを得ないのだろうと状況を判断したうえで、自分は思考を放棄して、ただ助けられる人年を助けて回っている。


 だからほんとうにいやだ。


 ほんとうに、もう、もうぜったいにいやだ。


 なにもかもがいやだ。


 ほんとうにいやだ。


 ほんとうにいやだ。


 たすけてほしいのにだれもたすけてくれないし。


 そのくせたすけだけはたのむし。


 じぶんがここまでがんばったってだれもあいしてくれないし。


 だってじぶんはのぞまれたいのちじゃないから。


 くるしい。


 くるしい。


 かなしくてせつなくてくるしい。


 もうしにたい。


 けれど、しぬまえにやることがある。


 だから、からだはうごいてしまう。


 からだをとめるすべをみうしなってしまった。


 きっとばかだとおもうのだろう。


 もういやだ。


 たすけてくれ。


 たすけてくれ。


 たすけてくれ。


 たすけて。



「助けて!」



 声がする。彼はオートバイクを走らせた。

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