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棒きれと渡り鳥  作者: 水翔
大木と渡り鳥
10/10

そこには、少しのさびしさもふくまれていました。

渡り鳥は

ここにとどまるわけにはいかないからです。


そして

その日が来ました


「大木さん、いろいろとありがとうございました。」


「渡り鳥さん、気をつけて。また、元気に戻ってきてください」


はるかかなたの空に

渡り鳥のむれが

飛んでいました


渡り鳥は、つかんでいた枝を、そっとはなしました。


そして

渡り鳥は

空へ飛び立っていきました。


やがて渡り鳥の姿が

空の小さな点になったとき


大木の枝が

かすかにゆれました。


そして

一枚の葉が

ゆっくりと

空へまい上がりました。

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