アルコール依存症から社会復帰を目指すなら……
アルコール依存症専門病棟を退院し自宅で暮らすようになると、時間を持てあますようになるはずです。
アルコールを主な原因として福祉のお世話になることは可能です。ですが、たった一回きりの人生です。アルコールを絶てたあなたなら、次なる行動、もしくは目標を持つべきだと思います。
輪廻転生という言葉があります。信じるか、信じないかはおまかせしますが、今の人生を有意義なものへ、酒の無くなった今日からスタートさせても良いと思うのです。
私の場合、国家資格である診療放射線技師免許を持っていましたが、断酒後、ハローワークに行って募集先を探し当てても、すぐに採用はされませんでした。
そこで、宅配の仕事を時給1000円で、午前中のみおこないました。午後は会員制のプールに入っていました。ジャグジー風呂があったのが魅力でした。
この文面を読んだあなたはきっと、こう思うはずです。
「国家資格者だから出来たんだよ。余裕あるんじゃあないか!」
いいえ、違います。 国家資格である放射線技師の仕事をすると、過去の自分に負けてしまい、アルコールを飲む口実を作ってしまうのです。この結果が7回もの入退院に繋がったと言えます。
「俺って、こんなちっちゃい仕事してたっけかな?」 そう職場をバカにしてしまうのです。さらには、憂鬱な勤務時間の中に自分を置いておかなければなりません。
この頃の口癖が『18:00にならない9:00はない」でした。
ハッキリ言います。こんな感情を持っておこなう仕事は長続きしません。職場にも迷惑です。さっさと辞めるべきです。やりたい仕事が出来る、あるいは見つかるまでは放浪していた方が、将来のスキル向上に繋がります。
私が実際におこなったのは、ホームヘルパー2級をニチイで取得しました。さらにはパート雇用という不安定な雇用形態で、8医療施設と契約しました。1週間で8施設です。この働き方を5〜6年おこなっていました。この間の契約数は30くらいになると思います。あえて常勤雇用を回避したのです。
月曜日は練馬区、午後は川越市。 火曜日は台東区、午後は浦和市、水曜日はさいたま市、こんな感じで多数の契約を結びました。
当然、合う合わない職場があります。 自分に合わないと判断したら、即、退職します。その逆もありです。
「もう、来なくていいよ」もありましたが、折り込み済みでした。
責任感がないなぁ、と思われるかもしれませんが、令和の現代、クールでいいのです。『退職代行サービス』なんて違法性の高いものを使わなくても、やりたくない仕事はしない。仮病を使って「入院しちゃいましたので、当分、行けません」でいいのです。
組織はあなたを守ってはくれません。アルコール依存症者なら、痛いほど知っているでしょう。社会の冷たさを……
あなたも冷たくしていいのです。恩義無き者に義理なし。
ただし、恩を仇で返してはいけません。わざわざ敵を作る必要はないのです。
適当に生きていくうちに、だんだん、次のステップに進みたくなっていきます。




