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変化
長いトンネルを振り返れば入口はもう見えません。
少女は途中で疲れてきたのか歩く速度が落ちてきました。
それでも、弱音ひとつ吐くことなく歩き続けることは偉いですね。
過保護なお共たちは、少女が疲れたと気付くと、蛇はお馴染みの巨大化で背中に乗せて進みます。
先程、グダグダとしている時怒られた事に堪えたのか今回は小鳥遊翼も蛇の上に乗っています。
小鳥遊翼はありがとうといい、蛇の背中を優しく撫でました。
「あら、どうゆう風の吹き回し?」
蛇が誰かの為に自分から小鳥遊翼を乗せたことに驚いて水神さんが蛇に尋ねました。
水神さんはただの蛇ではない、この白い蛇の行動は意外だったのです。
本来、人より高位の存在である彼は人間は気にかける存在ではないからです。
「別に、仲間だからよ」
素っ気なく言いますが、どこか照れたように、また、嬉しそうに言うのでした。
こっそり聞いていた小鳥遊翼はありがとう、ありがとうね。と、涙ぐんで言うのでした。
夜空猫は小鳥遊翼を見上げてニャーと、優しく泣くのでした。この声にどんな感情が込められているのでしょうね。想像して、あなたなりに受けとってみてください。




