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もう1つの自我
この体の持ち主は無口な様で助かった。
お供は蛇と猫、あとこの女性だけみたいだ。
私はなぜ生まれてしまったか。
朝食を食べて服を変える。
服を選ぶのに女性はこの世の幸せのような顔をして私を着せ替え人形にしている。
どうすれば怪しまれないかそれを考えた。
結果ずっと苦笑いを浮かべる事にした。
この女性は私の事を天ちゃんと呼ぶ。
苗字は分からないがとりあえず名前がわかってよかった。私は天。
朝に頭の中に声が響いて以降、あの声はなりを潜めている。十中八九この体の持ち主だろう。
この女性は家族なのだろうか。
蛇は喋るのだったか。
猫も喋る。
それは普通だったか。
どうでもいい、適応しなくては。




