木の実
しばらく少女達は川に沿って歩きました。
時々少女は目に入った物に興味を示し、それの方へ歩いていきます。
少女が気になった木は、一際大きく、枝の先には真っ赤な果実が実っていました。
しかし残念なことに木が大きすぎて少女の身長では果実に届きません。
ガックリと肩を落とし落ち込んでしまいました。
「なんだ嬢ちゃん、あれが欲しいのか?」
蛇は少女が落ち込んだのに気付き、確認の為に聞きました。
すると少女はコクリと頷くではありませんか。
「よっしゃ、んなら俺が取ってきてやるよ」
少女は蛇をキラキラした目で見ました。
蛇も期待されて満更でもないのかやる気満々(まんまん)で木に登っていきます。
スルスル慣れた様子で登る蛇を見て少女はキャッキャ、キャッキャはしゃいでいます。可愛いですね。
蛇は器用に枝の先まで辿り着き、幹を牙で噛みちぎって少女の元に落としました。
少女は上手いことそれをキャッチして、蛇に手を振ります。
「おお、うめぇじゃねぇか。どれ、もうちょっと取っとこうぜ」
そう言って蛇は調子に乗ってどんどん木の実を落としていきます。
その数が10個程になった時、何やら森が騒がしくなりました。
「あらあら、少しおいたが過ぎるのではありませんか?」
どこから聞こえのか分かりませんが綺麗な声でした。
「げ、起きてやがったな!」
蛇は何か知ってるようで慌てています。
少女は首を傾げて、蛇を見ます。




