20/81
トンネルの先
トンネルは左右に一直線の光る青色の線が走っていて暗くはありません。
少女の歩く音がトンネル内に響くだけで他の音はありません。
少女が枝を地面に叩けば、カツンという音がトンネルに反響します。
少女は長いトンネルをテクテク、カツカツ音を鳴らしながら進みました。
トンネルの終わり、出口から強い光を感じます。
少女がトンネルを抜けるとそこは廃墟の広がる世界でした。
「うーわ、トンネル入ったこと無かったけどこんな所に繋がってるのか」
蛇が少女の首元で衝撃を受けています。
「ええ、でも不思議ね生命力、というか何か生活感があるわ」
水神さんが廃墟の感想を述べます。
少女は都会っぽさを感じますがどこか違うとも思いました。
建物は折れて隣の建物に突き刺さっているのもあれば木が生えているのものあります。
大抵の建物は緑色の苔が生えていて、人間が住んでいたとは考えにくいです。
トンネルの出口は道路になっていて、車も何台かあります。
そのどれもがタイヤはパンクし、苔で覆われています。
「……何もんだい、アンタ」
高圧的な声がします。
例の如くどこから声がするのか分かりません。
少女はキョロキョロします。可愛いですね。




