表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
約束の指きり  作者: りょう
2章 春香との出会い
5/62

第4話 桐島春香

第4話 桐島春香


そんなやり取りをしていく内に、お互い打ち解け合う事が出来た。相変わらず彼女は怒ってばかりだけど…。

「そう言えば自己紹介をしていなかったよね。僕は柏崎拓也。君は?」

かれこれ一時間経っているのに、お互いの自己紹介をしていなかった。それもどうかと思うのだが、怒ってばかりの彼女に尋ねる余裕がなかったのだ。

「え?名前?どうして言わなきゃいけないの?全く知らない人なんかに」

「一時間以上一緒にいる人に、全く知らない人って失礼じゃない?まあ、言ってる事は間違ってないけどさ」

ため息をつきながら僕はそう言った。うーん、やっぱり打ち解けていなかったか…。

諦めた僕は何もすることがなかったので、読書を始めることにした。彼女とはいうと、部屋のど真ん中で大の字になっと寝転がっていた。この態度、僕が間違えているだけで、本当は小学生ではないのかな?

数十分後

「桐島春香よ」

突然彼女は自分の名前を名乗った。あんなに文句を言ってたくせに…。

「え?何か言った?」

本当は聞こえていたのだが、わざと聞き返してみる。

「だから、私の名前は春香。それに私こう見えて中学生で、決して小学生じゃない」

「え?中学生?」

中学生には見えない。わざわざ年齢詐称してるのかな彼女。

「何その意外みたいな反応?」

「だって背は低いし、顔立ちも幼い上に、公園でお母さん、お母さんって一人で泣いてるような子が、中学生には見えないよ」

「なんか私大分馬鹿にされてない!」

僕がそんな事を言うと、春香は涙目になっていた。心弱いんだな…。でも、言っている事は本当みたいだし、中学生なんだろう。まあ、そんな事より…。

「何でこんな中学生を家に入れてるんだろう、僕」

「こんなとは失礼な!」

僕はおかしな中学生と知り合ってしまったらしい。困ったもんだ。

「はぁ~」

「自分から連れて来ておいて、何でため息ついてるのよ」

早く雨止まないかな。僕は空にそんな事を祈ってみた。

第5話へ続く

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ