第1話「お約束」
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「イテテテ・・・あのクソ女神!本当にあのまま送り込みやがって、ていうかここはどこだ?普通異世界転移といえば王城の謁見室で王女様から世界を救ってくれてきなお約束イベントがあるはずだが・・・」
周囲を見渡し確認すると見渡しても森!森!森!ずーっと森、森中の森。
「完全な森だな。これはあれかお約束条項に従って考えれば次の瞬間には・・・・」
グルルルルルルッ!!!!
「ほーらやっぱり来やがった!モンスター様のお出ましだ!でもまぁ所謂今はチュートリアルタイム!そこまで強いモンスターは・・・」
そう言いながら唸り声がする方向を見ると顔は狒々、体は獅子、尻尾は蛇のモンスターがあたるを睨みつけていた。
「おいおいおいおい!こりゃマンティコアとかそういう感じの奴だろ!中盤以降は雑魚扱いになるけど序盤に出てくるようなモンスターじゃねえ!!逃げる!!」
マンティコア(仮称)を確認すると一目散に反対方向へ駆けていくあたる、しかしマンティコア(仮称)に回り込まれてしまった。
【汝に問う。貴様はこの森で何をするつもりだ。】
マンティコア(仮称)は中田譲治のような低音ボイスであたるに話しかけてきた。
(!?まじか!言葉が通じるのか!これはあれか!森の番人的な魔物と仲良くなって無双パターン!声が中田譲治だし間違いねぇ!)
「俺はあたる!新藤あたる、クソ女神の策謀に嵌ってここに転移させられたんだ!自分の意志で来たんじゃない!だからこの森に何かをするつもりもない信じてくれ!」
【汝に問う。貴様はこの森で何をするつもりだ。】
「いや?だから聞いてる?俺はここに無理やり送られてきたの!俺は悪くないの!ジョージさんお分かり?」
【汝に問う。貴様はこの森で何をするつもりだ。】
「村人か!!何回同じ事言うんだ!!だから俺は・・・」
三度目の質問に答えようとした刹那、中田譲治声のマンティコア(仮称)の首に剣閃が奔った。ズルリと狒々の顔ごと首が落ち鮮血をまき散らす。
「貴様は阿呆か!!サルヘビライオンの問答に3度答えれば精神系魔法で支配されて廃人になることくらい幼子でも知ってる常識だぞ!!」
返り血を拭いながら徹頭徹尾完璧な女騎士はあたるに向ってそう言い放った。
「うるせー!こちとらハズレ能力だけ持って急にこんな物騒な場所に転移させられて!いっぱいいっぱいなんだよ!ていうかあのモンスターサルヘビライオンっていうのかよ!変だぞそのネーミング!!」
「助けてもらったくせにその言い草はないだろ!ん?ちょっとまてサルヘビライオンのことをこの世界の常識といったな?お前まさか転生者か!!」
「ああそうだよ!俺はこことは別の世界で死んでから転生させられたんだ」
「いや、だが転生者は王城の転生の扉から現れるはず・・・しかし見ると珍妙な服とのっぺりして一重のあまり見かけない顔つきをしているな・・・」
「顔の感想は余計だよ!!ていうことは他の奴らは王城にいるのか?ちくしょう!俺だけ変なところに送り込みやがってあのクソ女神!」
「まぁいい。どうせこのサルヘビライオンは討伐対象だったのだ。あとは貴様の身柄を確保し王城に引き渡し私の武功に加えてやる!!」
そういいながら再び剣を正眼で構える女騎士。
「私の名はマイア・シュタイン・サルドール。栄えあるサルドール家の次女にしてBクラス冒険者!サルヘビライオンに後れをとる貴様では相手にもならん!大人しく捕まるがいい」
「なめやがって!!ここはお約束条項に従って!ステータス!」
そう唱えるとあたるの眼前に自分のステータスが表示された。
新藤あたる 種族 人間(フツメンよりチョイ下)
生命力 12
魔力 0
攻撃力 2
防御力 1
素早さ 3
知能 5
スキル 女神の加護【微弱(笑)】
言語理解 【人語のみ(多言語は勉強ガンバ!)】
固有能力 振動【自分の身体及び触れたものを振動させる能力。一度触れたものであればある程度の距離までは遠隔で振動させることが出来る】
「やっぱり能力は振動か・・・ていうか俺の能力低すぎ!?・・・フツメンよりチョイ下とか(笑)って絶対あの女神の仕業だろ!!なんだよ勉強ガンバ!って!次会ったら俺のバイブでヒーヒー言わせてや・・る・・・」
何かを思いついたあたるはステータスを閉じて女騎士に向き直った。
「待たせちまって悪い。分かった俺はおとなしくあんたに捕まる!だから剣は収めてくれ」
「む?なんだ戦わないのか腰抜けめ!フン!まぁ大人しく縄につくなら命まではとらん」
剣を鞘に納め、縄を手に近づいてくるマイア。
「しかし転生者というのはやはり嘘だな。転生者は往々にして強力な特殊能力を持っていると聞く。そんなものがあればもう少し抵抗を・・・」
「捕まえた!」
警戒心を緩めて近づいてきたマイアの鎧を傍から見ればどう見てもコンプラ違反なほど隈なく触りまくる。
「き!貴様気でも触れたか!!おいやめろ!どこを触っている!こら!この!!やめ・・・アンッ!ア!ちょ、そこは!!!・・・・やめろと言っているだろ!!!」
剣を一気に抜き放ちその風圧であたるを吹き飛ばす。
「もう勘弁ならん!乙女の柔肌撫で繰り回しおって!!成敗してくれる!!」
完全に怒り狂ったマリアは地面に倒れているあたるに躍りかかった。
「柔肌は触ってねえ!俺が触ったのはお前の鎧だ!!食らいやがれ!振動!!!!」
ヴィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイン!!!!
機械的な振動音を鳴らしながらマイアの鎧が微細振動を始める。
「な!?なんだこれわ・・・ちょっと、なんだプレートが震えて・・・ダメ!そこは乳首・・ダメダメ!ごめんなさい!止めて!おかしくなる!おかしくなりゅううううううう!!!」
鎧の微細振動により?動けなくなったマイアの手から剣を奪い、見下すあたる。
「どうだ!胸のプレートがこすれて切ないだろ!!はは!絶景だぜ!じゃあ次はこいつで・・・」
能力を使用しマイアの愛刀をバイブに変え、それをマイアの下腹部に近づける。
「や、やめ!そんな騎士の魂である、ん!アッ。剣でそのような!卑猥なことは・・・くっ殺せ、そのような辱めを受けるくらいなら死を・・ンンゥ!」
どんどん近づいてくる剣から少しでも距離を取るために身をよじるが、それがかえって鎧と身体空間を埋めてしまい甘美な痺れがマイアを支配する。
「そんな、ああダメだ!!あっああん!くうう、ああ!!」
剣がマイアの花園へ到達する直前、あたるはピタッと動きを止めた。
「なーんてな!マイア!お前の鎧はこれから俺の意思で今みたいに振動させることが出来る!そうされたくなければ俺の言うことを聞け!」
「はぁはぁ・・・卑怯な・・・貴様の望みはなんだ!どうせ私の身体が目的・・・」
「俺を守ってこの森を抜けろ!そして俺を王城へ連れていけ!こんなハズレ能力を引いたんだからせめて王様に金でもせびらねえと。幸いあの勇者の兄ちゃんは話が通じる感じだったし、あいつに面倒見てもらうのもありなだ!まぁ兎に角この剣は返すけど、変な気起こした瞬間速攻バイブレーターオン!するからな!よしそうと決まれば腹も減ったし何か食い物をよこせ!」
笑顔で鬼畜発言を連発するあたる。
「貴様に人の心はないのか!!こんな、いつどこであのような辱めを受けるのかビクビクしながら・・・ビクビクしながら・・・ああ
ん・・・」
マイアは何か硬骨な表情を浮かべながらトリップしていた。
「兎に目的地は王城!飯食ってさっさと向かうぞ!!」




