これからも、ずっと…
「好きです!付き合って下さい!」
モテ期到来!とでも言うのだろうが、俺的にはちっとも嬉しくない。元々年上好きな上に、茜以上の女なんて早々いる筈もない。
「ごめん、俺好きな人いるから」
目の前の女子の目が、潤む。ああ、泣かせたな。と思うと罪悪感が沸かない訳ではないけど、かといってこんな中途半端な気持ちを抱えたまま、適当に付き合うなんて出来ないし。
「その人って、私の知ってる人?」
「いや、学校違うし。ごめん、佐々木さん」
さすがに大学生とは言えないな。まあ、大人になってしまえば6歳の年の差なんてあまり気にならないとは思うけど、今は重い…かな。茜の方からしたらもっとだろうな。
十連休というありがたい長期休暇を利用して、茜が帰ってきた。けど、お土産がスカイツリーの置物とひよこの饅頭なんて、ベタ過ぎるだろ。
でも、茜はこの一ヶ月程ですっかり大人になってしまった。化粧も上手だし、元がいいから余計にな。
「母さんは今、買い物に行ってるけど、上がって」
お湯を沸かして紅茶のティーパックを入れる。
「お持たせで悪いけど」
ひよこの箱を開けると、茜は嬉しそうに早速一つ食べる。
「私、これ大好きなんだよね」
「だと思った」
隣に座ると、何とも言えないいい匂いがした。どきどきするのを誤魔化すように、テレビをつける。
「少し背、伸びた?」
「どうかな。自分では分からないけど」
「彼女は?」
「!い、いないよ」
「そう?ふふっ。赤くなってる」
「えー」
「でももてるでしょ?私も中学生になった途端、周りの子が変わっちゃってさ。透君は地元中じゃないから、余計にそうかなって」
「あー、男子はそうでもないんだけどな。大体、一ヶ月で何が分かるんだか」
「透君的にはどうなの?」
「お、俺は…うぅ」
じっと見つめられ、偶然触れた手が、熱く感じる。…ええい!ままよ!
「俺は、茜ちゃんがいい!こんな子供に言われても嬉しくないかも知れないけど、好きだ!」
ぎゅっと抱きしめられて、茹で蛸になってしまった俺。
「ありがとう!透君!私も…ずっと好きだったの!でも、流石に小学生相手じゃ犯罪かなって。懐いてくれてたから余計に関係崩したくなくて」
重なった唇にどきどきしながら、俺は幸せをかみしめた。
最終話がなかなか書けなくてごめんなさい。平行して書いている最強の魔術師?!もよろしくお願いします。




