爺の日常?(仮)
なんとか投稿出来ました。
宜しくお願い致します。
儂の日常。
儂の家から王城に帰宅の最中に孫娘達が盗賊団によって襲撃を受けたとロキから聞き、驚きと怒りがこみ上げて来て、犯人を勝手に勘違いした儂は地図に針を落とした。
帝国領クーデル平原と獣人の王国がある。アデル草原の中心に向け。ぷすり
キラーンと神罰を落としてやったわい。テヘ
帰ったはずのクランチが何故か慌てた様子で戻って来て襲撃の件について誤解だと詳細を教えてくれた。被害は最小限だし・・・・・・・まぁよかろう。
ということでやって参りました。
魔王国
馬車?腰に来るから嫌じゃ!という事でクランチに掴まり転移してきた。楽でいいのう。
城内がやけに慌ただしい。兵士が右往左往し、文官武官も駆け足で行ったり来たり。
なしたんじゃ?どうしたんじゃ?
「そこの女中さん、どうしたんじゃ?」
「あっ!アダムス様いらしてらしたんですね?どどううかされましたか?」
動揺を隠しきれないのか、口調が変になっておるの。
「僕たちが、いきなり来たから焦ってるんじゃないかな?ね?クランチさん。」
「え?えぇ・・そうでしょうね。呼び止めて悪かったね。アダムス様には、すでに私から説明してある。対応も私がしよう、君は仕事に戻りたまえ。」
深々と一礼し脇に避ける。
「さぁアダムス様、魔王様がお待ちです。こちらへ。」
何度目の訪問かの?頻繁に来ているせいか、滞在していたからなのか。勝手知ったる我が家の様に懐かし気持ちになりながら城の内装を眺めながら赤い絨毯を進む。
クランチが扉の前に立ち止まり、ノックを鳴らす。軽い音が廊下に響く。
「入れ。」
魔王の声が、ドア向こうから聞こえたのを確認しドアノブに手を掛け開くクランチに続き入室する。
「よくぞ来て下さりました。アダムス様、ロキ様。ササッどうぞ。」
「おぅすまんの。」
ソファーに腰を下ろし。それに続くロキ、クランチは正面に座る王の後ろに控える。
「して、アステア様はどちらに?」
「ややこしくなるから留守番じゃ。」
そうですか。と何か言いたげな様子の王に、痺れを切らしたかのようにロキが口を開く。
「ルルア達は?」
「無事だと報告は受けております。あと2、3日すれば戻って来るかと・・・・」
落ち着きが無い様子の理由はこれか、親としては心配なんじゃろう。転移で戻る少し前にクランチに迎えに行って一緒に王城に帰れば良くない?と儂が口にすると、王族として国民に無事な姿を見せる意味合いも有る為、通常通りの馬車での移動が原則的に必須。らしいんじゃが、どうなのか?と内心思う。
「要らぬ心配をお掛けして申し訳ありません。」
深々と頭を下げる王の姿に、複雑な気持ちになる。
「一番心配しとるのは、主だろうに・・・」
「爺様。無事も分かった事だし帰りましょうか?このまま、居たとしても進展も無い事でしょうし。ね?クランチさん。」
ロキの言葉に礼で答えるクランチ。
◆
アダムス達は去った後の執務室。
背もたれに、腕を大きく広げ伸びをする王の姿を見て、安堵するクランチ。
「最大の問題は一先ず何とかなりましたね。」
「あぁそうだな。後は無事、戻って来てもらうのを祈るだけだな。」
「はい。しかし、本当によろしかったのですか?」
言葉に頷きながら冷めた紅茶に口を付ける。入れなおしますと準備を始めようとするクランチを冷めたぐらいが、今は丁度いいと断りをいれる。
「ロキ様は、気付いているだろうな。あの様子だとアダムス様に真実を話せば怒気だけで王都は吹き飛ぶぞ。」
「はい。でも正直、助かりました。」
「して、いつ戻る?」
「普通で行けば、明日にでも。しかし、メイド長には出来るだけゆっくりと、と伝えてあります。」
「そうか・・・」
窓の外に視線を向ける。安否はこの目で確かめ他無いが、どうか無事でと我が子を思う。
◆
「負の精神?」
「はい、ルコル様。それが我々、魔族が魔族と謳われる由縁でもあります。負の感情は誰しも持っているとされております。それを内なる魔力と結び、体現するのが魔族です。逆に克服した時の振れ幅を力に変えるのが人間。自然を体現し周囲の魔力を使うのが獣人です。」
メイド長の言葉に、首を傾げるルルア。考え込むルコル。
時間を悟られぬ様に稼いで欲しいとクランチの言伝を受けた彼女は、苦肉の策で魔法を教える事とした。王城に向かう途中の手頃な広場で手解きを行う。少し離れた所でココルは、メイドが用意した紅茶を嗜む。
覚醒する筈が無いと彼女は、高を括っていた。
そんな彼女の思いは悪い意味で裏切られた。
最初に変化が現れたのは、意外にもルルアの方であった。影が彼女を包む、それが影だと分かったのは黒いそれが彼女自身の物であったからだが・・・・。
苦しむ様子のルルアを見て、咄嗟に助けなければと体が勝手に動くが、止められる。
「の・・・・・のり・・・・こえなきゃ・・・ダメ・・・なんでしょ。」
「は、はい。」
「わ・・・・かった。がんば・・・る。」
彼女を包む闇が止まった。
どれくらいの時間が、経ったのだろうか。
一時間。いや、半日だろうか。はたまたもっと長い時間すら感じる程に目が離せなかった。
複数の視線が、背後に感じ反射的に距離をとり構える。
そこには、十数体の奇妙な人形が控えて居た。
「ルコル・・・様?」
「で・・・・出来ましたよ。」
何とか呼吸をしようと肩を上下に揺らすルコルが居た。
魔力の濁流が右から流れる。背筋の凍りそうな程、冷たく重いそれは・・・・ルルアの纏って居た闇であり影であった。大輪が花開く様、ルルアを中心に広がり八枚の影となった。
「これは・・・・不味い事になりましたね。」
王都への道のり半ばの出来事である。足取りは益々、重たくなりそうだと彼女の勘が告げていた。
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