第1章:透明な指輪 第1話 「智恵、醤油とって」
第1話 「智恵、醤油とって」
油の浮いた味噌汁の表面を、お玉でぼんやりとすくい上げる。ネギの輪切りが幾重にも重なり、小さな円を描いて沈んでいくのを、智恵はただ見つめていた。
十二月の夜だった。マンションの窓ガラスは結露で白く曇り、台所の換気扇が低い唸りを上げている。
「智恵、醤油とって」
テレビのニュース番組に視線を向けたまま、夫の和彦が手を伸ばしてくる。智恵は黙って醤油差しを掴み、彼の手に握らせた。和彦は「サンキュ」とも言わず、目線すら合わせずに、刺身の小皿へ黒い液体を注ぐ。
食卓の斜め向かいでは、十四歳になる娘の結衣が、スマホの画面を親指で高速にフリックしながら、片手で箸を動かしていた。耳には白いワイヤレスイヤホンが押し込まれている。
「結衣、ご飯のときくらいスマホ置きなさい」
「……ん」
返事とは呼べない生返事が返ってくるだけで、結衣の指先が止まることはない。
(まただ)
智恵は胸の奥で、小さく息を吐き出した。
朝起きて、洗濯機を回し、二人の弁当を作り、掃除機をかけ、スーパーの特売日を狙って買い物に行き、夕飯を作る。毎日、ほとんど同じ順番だった。
「あのね、結衣」
意を決して、智恵は鞄の横に置いていたクリアファイルを取った。
「学校からプリントが来ていたの。三者面談の日程、希望の日に丸をつけてほしいんだけど」
結衣は画面から目を上げなかった。
「来なくていいよ」
「来なくていいって、そういうわけには」
「どうせお母さんが来たって、先生と『いつもお世話になっております』って言うだけでしょ。そういうの、意味ないじゃん」
「意味はあるわよ。進路のことも話さなきゃいけないし」
「だったらお父さんが行けばいいじゃん」
急に矛先を向けられた和彦が、刺身を口に運びかけたまま顔をしかめた。
「俺は無理だ。その時期は決算前で、平日に休めるわけないだろ。そういうのは母親の仕事だ」
「ほらね」
結衣は笑った。笑ったのは口元だけで、目はどこにも向いていなかった。
「結局、お母さんが行くしかないんだよ。だったら、わざわざ聞かないで勝手に決めて」
智恵は手に持ったクリアファイルを、そっとテーブルの端に置いた。丸をつけるべき日程の欄が、白いままこちらを向いている。
聞いたことになっていない。決めたことにもなっていない。ただ、智恵ひとりの仕事が一つ増えただけだった。
「ごちそうさま。風呂、先に入るから」
和彦が立ち上がり、テレビがついたままの居間を去っていく。結衣も「ごちそうさまー」とボソリと呟くと、食器を下げることもなく自分の部屋へと消えていった。
リビングの戸口で、和彦は一度だけ振り返った。智恵が箸を置いたままなのに気づいたようだったが、声をかける代わりに視線を外した。
残されたのは、冷めかけた味噌汁と、汚れのついた食器が並ぶ食卓。そして、四十二歳の智恵だけだった。
第2話 透明な指輪
洗剤の泡で真っ白になった自分の手を見つめながら、智恵はシンクの前に立っていた。
皿を洗い、湯呑みをすすぎ、結衣が残していった刺身のつまを捨てる。順番は目を閉じていても間違えない。十五年かけて身体に染みついた手順だった。
薬指にはまったプラチナの結婚指輪が、泡の隙間から鈍い光を返してくる。
十五年前、左手の指を締めつけていたその金属は、今ではすっかり皮膚に馴染んで、はめていることすら忘れてしまう。指輪も、そして指輪をはめている自分自身も、誰の目にも映っていないかのようだった。
(私の人生、あと何年これやるのかな)
声に出したつもりはなかったのに、唇が動いていた。
独身の頃、智恵は中堅の商社で事務をしていた。経費精算の書類を整え、来客にお茶を出し、出張の手配を黙々とこなす。目立つ仕事ではなかったが、「日高さんに頼めば間違いないね」と言われることが、ささやかな誇りだった。
結衣が生まれて、仕事を辞めた。和彦は「家のことは任せる」と言い、智恵は「任された」と思った。それが信頼の言葉だったのか、ただの都合のいい分担だったのか、今では確かめようもない。
任されたものは、いつの間にか「当たり前」になった。
当たり前になったものに、人は礼を言わない。
水を止めた。泡のなくなった指先が冷たく、赤くなっている。タオルで拭いていると、浴室のほうから和彦の下手な鼻歌が聞こえてきた。何年も前に流行った曲だ。上機嫌なのか、ただの癖なのか、智恵には区別がつかなかった。
五階の窓から見える夜の街は静かで、どの家も同じようにカーテン越しの明かりをこぼしている。あの明かりの数だけ、台所に立つ誰かがいるのだろうか。同じように洗い物をして、同じように誰にも見られないまま、一日を終えている誰かが。
智恵は台所の電気を消した。暗くなったシンクの上に、指輪だけが小さく光って見えた気がして、思わず手を握り込んだ。
第3話 必要がない人
翌日の昼、智恵は思い切って、和彦にメッセージを送った。
『今夜、少し話したいことがあります』
返信が来たのは、夕方五時を過ぎてからだった。
『なに? 急ぎ?』
急ぎではない。急ぎではないから、そう書けないまま、智恵は『大丈夫、帰ってから話します』と返した。既読がついたきり、返事はなかった。
夜九時、和彦は缶ビールを開けて、ソファで野球のダイジェストを観ていた。智恵は茶を淹れて隣に腰を下ろした。
テーブルの端でスマートフォンが震え、「部長」の名が浮かんだ。和彦は一度だけ眉間を押さえ、画面を伏せた。
「あのね、パートを始めようかと思って」
「パート?」
和彦の目が、ようやく画面から智恵のほうへ動いた。
「駅前のスーパーいなほで、レジの募集が出ていたの。平日の九時から二時までで、週に四日くらい。結衣ももう中学生だし、手がかからなくなったから」
言い終えるまでに、喉が一度つかえた。
和彦は缶ビールを口に運び、一口飲んでから、ゆっくりと言った。
「やめとけよ」
「どうして」
「お前が働いたって、時給千円ちょっとだろ。月に五、六万にしかならない。そのために家のことが回らなくなったら、本末転倒じゃないか」
「家のことは、ちゃんとやるわ。時間を調整して」
「今だって手一杯に見えるぞ。結衣はこれから受験だし、お前が家にいて見てやらないと」
「結衣は私のことなんて、見てほしくないみたい」
智恵の口から、思いがけず小さな棘が出た。和彦は眉をひそめた。
「そういうことを言うなよ。思春期なんて、そんなもんだ。母親が構えばいいだけの話だろ」
構えばいい。
その言葉が、胸の中でいつまでも向きを変えながら転がった。構っているつもりだった。弁当を作り、制服にアイロンを当て、機嫌を損ねないよう先回りして、何も言われなくても足りないものを補ってきた。それが「構う」ではないのなら、何を指す言葉なのか。
「とにかく、パートは考えなくていい。俺の給料で足りてるんだから、無理をする必要はない」
和彦は、それで話が終わったと思ったらしく、再び画面に目を戻した。
智恵は湯呑みを両手で包んだ。
「必要がない」と言われた。
お金が必要かどうかの話をしていたのではなかった。外へ出たいのだと、誰かの「日高さん」になりたいのだと、そう言いたかっただけなのに、その言葉は智恵の喉の奥で小さく固まり、飲み込まれた。
「お茶、冷めるぞ」
画面を見たまま、和彦が言った。
「……うん」
智恵は冷めかけた茶を、ひと息に飲み干した。
第4話 怒らない人間は、便利な人間
翌朝のごみ出しで、智恵はマンションの一階のごみ置き場で、三階の川口さんと鉢合わせた。
「あら、日高さん。おはよう」
「おはようございます」
川口さんは、息子と同じ中学に通う母親だった。智恵より少し年下で、声がよく通り、話の途切れ目というものを持たない人だった。
「聞いてよ、うちの旦那ったらね、ボーナスが去年より減ったって、昨日ずっと機嫌が悪くて。私に当たられても困るのよ。減らしたのは会社であって、私じゃないのに」
「それは大変ね」
「でしょう? 大変なのよ。でも日高さんのところは大手だから、そんな心配ないわよね」
「そんなこと、ないけど」
「いいなあ、羨ましい。うちなんか息子の塾代だけで毎月いくら飛ぶと思う?」
川口さんは、金額を指を折りながら数え始めた。智恵は相槌を打ち、うなずき、ところどころで「そうね」と言った。それだけで会話が成り立っていく。自分がそこにいてもいなくても、この話は同じように進むのだろうと思った。
ひとしきり話し終えると、川口さんは満足したように腕時計に目を落とした。
「あ、いけない、もうこんな時間。そうだ日高さん、来年度のPTAの役員、今年もお願いできるかしら。日高さんなら安心だから」
「……ええと」
「引き受けてくれたら助かるの。ほら、日高さんって聞き上手だし、何を頼んでも嫌な顔しないでしょう? 怒らないし。みんなそう言ってるのよ」
怒らない。
褒め言葉のつもりで言っているのは、分かっていた。川口さんの顔に悪意はない。
「……分かりました。考えておきます」
「やった、ありがとう。助かるわー」
川口さんは軽く手を振り、エレベーターのほうへ小走りで去っていった。
智恵は、ごみ袋を置いた手を見つめた。「考えておきます」と言ったはずなのに、いつの間にか引き受けたことになっている。断る言葉を探している間に、話はもう先へ進んでしまった。
怒らない人間は、便利な人間なのだ。
第5話 主婦、孤独
十二月に入ってから、昼間の時間が妙に長く感じられるようになった。
掃除機をかけ終え、洗濯物をたたみ、夕飯の下ごしらえを済ませると、午後二時前にはもう、やるべきことが何もなくなる。以前はその空白を、「ようやく自分の時間ができた」と考えて、テレビや買い物でやり過ごしていた。けれど、いつからかテレビの笑い声が、遠い国の言葉のように聞こえるようになった。
その日も、午後のリビングは静まり返っていた。
窓の外では、薄い冬の日差しが、向かいの歯科医院の白い看板を照らしている。その自動ドアが開くたびに、小さな電子音が風に乗って聞こえてきた。
智恵は何もすることがなくて、スマホを手に取った。
通知は一件もなかった。
家族のグループにも、ママ友のグループにも、新しい書き込みはない。
検索窓に、気づけば指が動いていた。
『夫 無視 つらい』
『家族 いない みたい』
『主婦 孤独』
並んだ検索結果の中に、一つのサイトがあった。
悩み相談の掲示板サイト、『ココロの隙間』。
開いてみると、画面には匿名の投稿が延々と並んでいた。夫の浮気、姑との同居、子どもの不登校、職場の人間関係、誰にも言えない秘密。投稿ごとに、見知らぬ誰かが「辛いですね」「頑張ってください」と短い返信をつけている。
智恵は何時間も、画面から目を離せなかった。
読んでいるうちに、夕方になっていた。慌てて立ち上がり、冷蔵庫を開けて、何を作る予定だったのかを思い出そうとした。画面の中には、自分と同じ形の痛みを抱えた人間が何百人もいた。それがなぜか、少しだけ呼吸を楽にした。
第6話 ノエルという名前
その夜、智恵は夜食のうどんを作った。
受験生でもないのに、結衣は最近、夜が遅い。夕飯もほとんど食べずに部屋に籠もるので、せめて温かいものを、と思ったのだった。
廊下の突き当たりが結衣の部屋だった。ドアの下の隙間から、薄い光が漏れている。
ノックをしようとして、智恵は手を止めた。
中から、小さな笑い声が聞こえたのだった。
結衣の笑い声だった。ここ数か月、智恵が一度も聞いたことのない、高くてやわらかい声。
智恵は盆を持ったまま、廊下に立ち尽くした。
やがて、控えめにノックをした。
「結衣、うどん作ったの。置いておくから」
返事の代わりに、ベッドの軋む音がして、ドアが三センチだけ開いた。結衣の顔が覗く。さっきまでの笑顔は跡形もなく消え、いつもの無表情に戻っていた。
「いらない。今食べたくない」
「少しだけでも」
「ほんとにいいって。置いといて」
結衣は盆を受け取らず、そのままドアを閉めようとした。
「結衣、誰かとお話ししてたの?」
ドアを閉める手が止まった。
「……友達」
「そう。誰かしら、学校の」
「お母さんに関係ないでしょ」
鋭い声だった。けれど、閉まる直前に、結衣のスマホの画面が一瞬だけ見えた。メッセージの吹き出しが並んでいて、その最後に、『結衣ちゃんがいてくれて、本当に助かる』という文字があった。
ドアが閉まった。
智恵は盆を廊下の床に置き、しばらくそこに立っていた。
「助かる」と、誰かが結衣に言っている。
「ありがとう」を、結衣にあげている人がいる。
それが誰なのか、智恵には分からなかった。分からず、うどんの湯気がゆっくりと薄れて消えていくのを見ていた。
寝室へ戻る途中、智恵は気づいた。あの言葉を目にした瞬間、自分の胸に走ったのは安堵ではなく、小さな嫉妬だったことに。
その後、智恵はなかなか寝つけなかった。
和彦の寝息が隣の布団から規則正しく聞こえてくる。智恵は音を立てないよう布団を抜け出し、リビングのノートパソコンを開いた。
午前一時。
『ココロの隙間』を開くと、昼間に読んだ投稿の続きが、ずらりと並んでいた。
その中の一つで、智恵は指を止めた。
【投稿者:ゆず(30代・既婚)】
夫に何を話しても「ふーん」で終わります。子どもが熱を出した夜に頼んでも、「明日も仕事だから」と言われます。喧嘩にもなりません。私はこの家の中で空気みたいです。いてもいなくても、同じなんでしょうか。
その下には、いくつもの返信がついていた。
『辛いですね。話し合ってみましょう』
『そんな夫、私なら別れます』
『お子さんのために頑張って』
どれも間違ってはいなかった。けれど、そのどれもが、ゆずの痛みの輪郭の外側をなぞっているだけのように、智恵には思えた。
(違う。この人が言いたいのは、そうじゃない)
智恵の指が、キーボードの上で動き出した。
名前の欄が空白のままだった。何か名前をつけなければならない。台所の冷蔵庫の中にある、クリスマス用に買っておいた小さなロールケーキの箱が、ふと頭に浮かんだ。ブッシュ・ド・ノエル。
『ノエル』
適当に入力して、本文欄に向き直った。
【ノエル】
ゆずさん、はじめまして。
ゆずさんが本当に苦しいのは、ご主人が冷たいことそのものではないように思います。喧嘩にもならないこと、でしょうか。怒られれば、少なくとも自分の言葉が相手に届いたと分かります。けれど「ふーん」は、言葉が届く前に消されてしまう。
あなたは今、「聞いてもらえなかった」のではなく、「言葉を発しても、そこに誰もいなかった」と感じているのではありませんか。
熱を出したお子さんの夜、一人で看病したあなたの時間は、ご主人の中では「なかったこと」になっている。それが、一番つらいのだと思います。
話し合いが難しいなら、まず一つだけ、ご主人に「ふーん」以外の返事をさせる質問を考えてみてください。「あなたは、あの夜どう思った?」のように、答えなければ成立しない問いです。
あなたの苦しみは、小さくありません。
書き終えて、智恵はゆっくりと息を吐いた。
指先がわずかに震えていた。文章を書いたという事実より、書いている間、自分が台所の洗い物を考えていなかったことに気づいたからだった。
『投稿する』のボタンを押した。
画面が切り替わる。自分の書いた文章が、他の返信の下に静かに並んだ。
それだけのことだった。夜更けの誰もいないリビングで、見知らぬ人の悩みに、名前のない主婦が答えを書いただけ。
智恵はそっとパソコンを閉じ、布団へ戻った。
眠れなかったが、胸の奥が、久しぶりにほんのりと温かかった。
第7話 最初の「ありがとう」
翌朝、智恵は六時に起きた。
目玉焼きの黄身を潰さないようフライパンへ落とし、和彦の靴下を裏返しにして洗濯機へ入れ、結衣の制服にアイロンを当てた。いつもと同じ朝だった。
けれど智恵は、いつもより何度も、ポケットの中のスマホに触れた。
午前八時。二人を送り出して、掃除機をかけ終えたところで、ようやくパソコンの前に座る。昨夜のサイトを開いた。
画面の右上に、赤い小さな丸が灯っていた。
通知は三件だった。
『ノエルさんの回答に「共感した」がつきました』
『ノエルさんの回答に「共感した」がつきました』
『投稿者のゆずさんから返信がありました』
智恵はマウスを握る手に、思わず力が入るのを感じた。
【ゆず】
ノエルさん、ありがとうございます。
読んでいるうちに、涙が出てきました。「言葉を発しても、そこに誰もいなかった」と書いてくださって、ああ、私はずっとそれを言いたかったんだ、と思いました。友人にも母にも説明できなかったのに、見ず知らずの方がこんなにはっきり言葉にしてくださって。
昨夜、勇気を出して夫に「あの夜、どう思った?」と聞いてみました。夫は黙ったあと、「悪かった」と言いました。初めてです。
初めて、誰かに見つけてもらえた気がします。本当にありがとうございました。
読み終えて、智恵は画面の前でしばらく動けなかった。
見つけてもらえた。
そう書いたのは、顔も年齢も知らない女性だった。同じように台所に立ち、同じように夜の暗がりでスマホを握りしめているのかもしれない誰か。その誰かが、智恵の書いた十数行の文章で、少しだけ呼吸を楽にした。
智恵は洗面所へ向かい、水道の蛇口をひねった。
流れる水の音の中で、鏡の自分と目が合った。いつものくすんだ肌、口角の下がった顔。何も変わっていないはずなのに、頬のあたりにわずかに血の色が差していた。
目の奥が熱くなり、涙が一粒、洗面台に落ちた。
十五年のあいだ誰にも言われなかった「ありがとう」が、顔も知らない人から届いた。胸の奥の何かが、静かに開いていく気がした。
夕方、和彦が帰宅した。
「智恵、醤油」
いつもの声だった。いつもの手の伸ばし方だった。
智恵は黙って醤油差しを手に取り、彼の手へ握らせた。
その手つきは何ひとつ変わらなかったはずなのに、智恵の胸の中には、昨日までとは違う、小さな温度の火種が灯っていた。
(私の言葉は、誰かに届く)
その考えが、台所の湯気の中でゆっくりと形を取り始める。
それは、飢えだった。
ずっと満たされなかった場所に、ほんのひとかけら、何かが落ちた。たったそれだけで、もっと欲しい、という思いが身体の奥で目を覚ました。




