表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
中学生の引きこもり暇だったので世界政府特殊 部隊のエースになりました  作者: 九賀 りんたろう


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
2/9

久しぶりのテストを受けます

「……え? 入らないか、って……」

 

俺は間抜けな声を漏らしたまま、男の顔を二度見した。

 

「冗談だろ? 俺は中学生だぞ。しかも勉強もできない、学校にも行ってないただの引きこもりだ」

 

「だから誘っているんだ。我々が今求めているのは、新たに発足する『アンダー18最高部隊』のメンバーだ。その最後の1ピースとなる、圧倒的な戦略を描く頭脳を探していた」

 

「あ? オッサン勘違いしてるようだから言っておくけど、俺は戦略なんて立てたこともねぇよ。俺が得意なのは、縛りの中に自由を見出すことだけだ。それに、戦略なんて将棋をやってるやつに頼むほうが適任だろ」

 

「最初は我々もその方向で考えていた。世界最高の頭脳と言われる現役最年少棋士、松村三段も誘ったさ。試験をやらせてみれば100点満点、文句のつけようがない結果だったよ。……だが、それは我々が求める人材が『ただの戦略家』だった場合の話だ。あいつが考えた戦略には、面白さの欠片もなかった」

 

「……戦略を立てるやつにお笑いセンスでも必要なのかよ?」

 

「私が言っている面白さは、そんなものではない」

 

「じゃあ何なんだよ、その面白さって」

 

「それは、実際に動く側の人間が『興奮するかどうか』だ」

 

「興奮って……。あのさ、もう一回言うけど、俺は未解決事件の謎を解いてただけだぞ? 正解かどうかもわからないのに、なんでそんなことしただけの俺を誘うんだよ」

 

「それはだな、君が解いた首吊り事件の内容が、実際の真相とほぼ一致していたからだ」

 

「……え?」

 

「それだけではない。君がこれまで解いてきた未解決事件のほとんどが、君の推理通りの結末だったんだよ」

 

「嘘つくなよ。あれはただの遊びで……」

 

「私は世界政府の人間だ。そんな嘘をつく意味がない」

 

「あー……本当に意味がわかんなくなってきた。もう帰っていい?」

 

「ズコーーッ! なんでそうなるんだよ!……わかった、せめてテストだけでも受けていってくれ」

 

「あー、さっき言ってたやつか。わかったよ、それさえやれば家に返してくれるんだな?」

 

「よし、こっちに来い」

 

男についていくと、そこには一台のワゴン車が停まっていた。

 

「なぁ、本当に誘拐じゃないんだろうな?」

 

「だから違うと言っているだろ」

 

男がスライドドアを開ける。

 

「乗れ」

 

車内には机と椅子、そして紙とペンが用意されていた。

 

「その椅子に座って、テストを解いてくれ」

 

はぁ、めんどくさい……適当に書いてさっさと帰るか。

配られたテストを見ると、問1から問10まであり、そのほとんどが一般的な常識問題だった。

当然、そんなものが解けるはずもない。問1から問9までを一応埋めはしたが、手応えはゼロ。おそらく全滅だろう。

 

そして、最後の問題に目が留まった。

 

『問10:メンバーは5人です。70個の戦略を立てましたが、誰一人としてその戦略に納得していません。あなたならどうしますか?』

 

ひとつだけ、異質な質問だった。

 

(なんだこれ……まぁ、とっとと書いて帰るか)

 

「おーい、終わったぞー」

 

「早いな、まだ10分しか経っていないぞ」

 

「うるさいな、ほとんどわかんなかったんだよ」

 

「そうか。結果はまた連絡する。今日はもう帰っていいぞ」

 

「うん、ありがと」

 

車から降りる。

「じゃあな」

 

「……じゃあ」

 

俺は「やっぱり後から誘拐されるんじゃないか」という恐怖に駆られ、逃げるように自宅へ走り出した。

ありがとうございました。

さぁテストの結果はどうなのか?

3話を楽しみに待っていてくれたら嬉しいです!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ