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とうきびの
とうきびを蒸すだけの、ささやかな段取りの話です。
帰ってくる人に熱々を食べさせたくて、時間を逆算して火を点けました。
生活の中の、ほんの短い一場面です。
とうきびの
熱々を見越して
今点火
帰る人が今
あの角を曲がり
【解説】
とうもろこしを蒸し器にいれて、あとは火を点けるだけ。
駅に到着したとスマホに連絡が入った。
駅から家までは15分。
着替えて5分。
蒸しあがるまで12分。
人事は尽した。
熱々を食べさせるための天命を待つ。
…今だ。
======余白de川柳======
夏は豆 とうきびの皿は 空なり
枝豆もなお さやの多く飛びちがひたる
またただ一つ二つなど 塩光りて行くもをいし
駅着の通知から逆算して、蒸し上がりのタイミングを合わせました。
人事は尽したので、あとは天命を待つだけです。
生活の段取りの中にある、ささやかな願いを詠みました。




