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世界は平和になった。魔王による政治は明君と言うほどの治世だった。そんな魔王城に、世にも奇妙な夫婦がいた。
「エメ、今日もポーション造りに精をだしているのか?」
「はい!」
「たまには我にも構うように。」
「わかりました。」
そして宰相の妻も彼女だった。
「お前、魔王様だけでなく私にも構え!」
「あ、はい!」
なんと、魔王と宰相の妻にエメはなったのだった。
城下では魔王を称える人々。そして、皆が幸せに生きれる世界が実現したのだった。
もちろん、魔王と宰相にポーションは使っていない。彼等の間にポーションなど必要なかった。民にもそのうち使わなくなった。皆が魔王を支持した。そして、3人は子供をもうけ、幸せに暮らしたそうだ。エメは確かにポーションで2人の気をひいた。
だが、その愛はいつしか本物になっていたのだ。皆集も同じである。ポーションからの好感度だったが、効果が切れても魔王の治世は良いものだった。
故に魔王は後に神として語られる程の明君となる。それを支えた宰相もまた、神として語られた。エメは確かに仲間を、助けられなかった。だが、その功績からポーションを作り続けたエメは薬学の神と後の時代語られる事になったのである。




