第十二話・馴れ合いと褒め合い
気持ちはわかるけど部外者から見るとみっともないです
表題で言いたい事全部書き終えていますがもうちょっと。
若い頃に、同人誌やサークルに入っていました。会員同士で投書した作品について批評しあうのですが、会長さん他幹事さんの作品はこれはどうかなと思っても批評しづらいことがありました。結果このシーンがよかった、この表現がよかったと書いて終わりにします。こういうのをバイアスがかかるといいます。評価のカサ上げのことです。
またネットでも相互評価しあっていると、時としてわかります。長所だけ見つめてほめあうのは、仲良しさんの基本です。主催者や実力者が書き手であった場合、彼らの機嫌を損ねるとその会に居づらくなるのも感覚としてわかる。だから褒め合う。でも最終的にプロを目指すならその環境は悪い。
私は作品について何でも言ってねと言われたので、痂疲部分を遠慮なく指摘したら「失礼だ」 と怒られた経験があります。以来、直接会う人に対しては言葉を慎んでいます。最初から褒め言葉だけちょうだいといえばいいのに。でもそればかり求めるのも恥ずかしいことです。こういった創作者同士の付き合いもなかなか面倒なものです。性格を見極めてから感想や評価に付き合います、というのは実際の付き合いでも難しいから余計です。作品を褒めるのも貶すのも難しい。
でもあきらかに出来が悪く、どう読んでも共感しない作品の場合は私も嘘をつけません。結果批評を求められても先の通りの過去の経験があるので、忙しいからまだ読んでないからごめんなさいねと謝り倒してスルーしてます。