表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
70/167

4-13  魔王城4


「待たせたか?」


「ニャー(いらっしゃいませ、ゴーガ様)」


「きたか、ゴーガとやら。 むむ、おまえ、おおきいな。」


「魔王の儀を始める前に、少し時間をもらいたい。 ガーウルフ!」


「ん? 俺?」


「貴様のやったことは調べがついている。 シドが計画し、ギルギスが勇者や人族を動かし、おまえが第二王子をそそのかして、クーデターを起こし、魔王様を殺させた。」


「「「!」」」


「第二王子を仮魔王とし、魔王の儀に持ち込み、3人で魔王の座を奪う計画を、おまえはさらに裏切り、ふたりを殺した。」


「「「!」」」


「さりとて一人では我等に勝てぬと踏んで、仮魔王側に付き、そのうち暗殺でもする気だったのだろう。」


「「「!」」」


「おっ、お前?」


「お前がお父様をっ!?」


「ふっ、ゴーガ様ともあろう御方が妄言もうげんを。 証拠はあるのですか?」


「言ってなかったが、我が軍には過去見ができる巫女がおる。 膨大な魔力と引き換えに、場所と時間を指定してまわりを覗き見る事ができるのだ。」


「ニャー(そんな魔法があったとは)」


「くっ!!」


ガーウルフは魔狼に姿を変え、超スピードで人質確保を狙った。


人質をとり すぐに血を吸えば、そいつはガーウルフの意思で動く人形となる。


今回は逃げるための壁でよい、弱者を狙う。 だが人族や赤子や乳母は城の中。


ゴーガとカトリーヌは格上かくうえ、狙いはシャーロットかベアトリスか執事。


シャーロットは末席でも将軍、ここはベアトリスを狙う。


ガーウルフは致命的な選択ミスをした。


ベアトリスの反射神経はまだ子供なのでそれほどもない。


余裕で行けると思ったとき、ガーウルフは絶対静止した。


アルフレッドの影拘束と精神拘束で、指1本、魔力一滴動けなくなった。


そしてその動きに追いついたベアトリスの意識が一言告げる。 爆散と。


腐っても将軍、ガーウルフの魔力抵抗値はとんでもなく高い。


しかしベアトリスの魔力はそれを上回った。


ガーウルフは爆散し、肉片と化した。


同時にアルは、近隣の闇空間を、光猫で浄化した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ