4-12 魔王城3
「邪魔をする。」
「第1軍将軍ゴーガか。」
「そうだ。 魔王の儀を受けに来た。」
「それはいいが、手負いではないのか?」
「久しぶりにグルガーと殺り合ってな。 なあに、たいしたことはない。」
「ということはグルガーに勝ったのか?」
「当然だ。 あいつでは俺に勝てない。」
「では状況を整理する。 カトリーヌ、ガーウルフ、シャーロットはベアトリス陣営に付いた。 グルガーはゴーガに敗れ、シドとギルギスはガーウルフに敗れた。」
「よって残る将軍は、ゴーガのみ。 ベアトリスが勝てば、ベアトリスは真の魔王。 ゴーガが勝てば、ゴーガを仮魔王とし、もう一度魔王の儀を行う。 それでよいな。」
「ああ、問題ない。」
「ではシャーロット、ベアトリスを呼んで来てくれ。」
「はい、お姉さま。」
「魔王の儀だが、おまえたちは手を出すなよ。」
「? 当然だろう。 陣営とはいえ、ルールは守る。 ベアトリスとゴーガ、1対1で正々堂々戦って、勝ってこその真の魔王だ。 もっともベアトリスは年少なので執事が付くが。」
「いや、第二王子を唆した者が、将軍の中にいると考えている。 生き残っているのならば、おまえたちの誰かだ。 後ろから討たれてはたまらんからな。」
「なんだと?」
「その執事も怪しいが、第二王子が妹の執事に唆されるとは考えられないのでな。」
「シャーロットは大の父好きなのでありえない。 となると怪しいのは、ガーウルフ?」
「わかった。 戦闘中近づかないように監視する。 それと、手を回して調べてみよう。」
「お姉さま!」
「どうした、シャーロット。」
「それが・・・」
「なに?」
「どうした?」
「すまない、ゴーガ。 魔王の儀は間違いなく受けるのだが、時間を改めてもらってもよいだろうか?」
「理由は?」
「魔王は、ベアトリスは、 ・・・ お昼寝中なのだ。」
「!」
「すまない。」
「いや、寝る子は育つ。 俺も万全を期すため、明日にまた来よう。 あと怪しいのは ガーウルフ だな。 こちらでも調べてみよう」




