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1-12  風の迷宮2


ミノタウロスたちを蹴散らした通路の奥に大きな扉があり、その中にはひときわ巨大なミノタウロスがいた。


「でかいのう。 これでちゅうボスか? おおボスじゃないのか?」


「ニャー(中ボスの”中”は大きさではございません)」


この大きさでは一度に爆散させることはできぬ。


パーツパーツで爆散させる作戦じゃ!


まず振り下ろしてきた両刃の斧の柄を爆散し、武器を無力化じゃ。


次に両手の小指も爆散してパンチを防ぐのじゃ。


次に両足の小指を爆散してひっくり返す。


なぜアルがしかめっ面をしているのじゃ? 文句があるなら今度アルにもしてやろう。


動けなくしたところでファイアストーム(火災旋風)じゃ。


ありゃ? 効かんか?


へそじゃ。 へそを爆散させて、ファイアストーム(火災旋風)を体内へ。


よし、燃えた!


内臓が燃えて大口開けて叫んでいるところで、舌とのどちんこを爆散じゃ!


白目をむいておるが、念のため脳みそも爆散させておくのじゃ。


こんなものかのう?


アル? そのジト目はなんじゃ?


「ニャー(僭越ながら申し上げます。 お嬢様、もっとエレガントにお願いします)」


ケンカ売ってんのか?


中ボス相手にエレガントにできるか!


お父様じゃあるまいし。


・・・・ああ、お父様ならできるかもな。


もっと力の差があればできたんだ。


私の力が足りないからこんなみっともない勝負を・・・。


「アル、わたし、もっとつよくなれるかなあ?」


「ニャー(もちろん、お嬢様なら必ずなれます。 ほら、奥に階段と宝箱が出ましたよ)」


宝箱を開けた。 今度は風の模様の腕輪が入っていた。


「これなに?」


「ニャー(これは風の腕輪ですね。 素早さ50%アップ、風魔法の威力50%アップです)」


「なんでこんなのばかりなのじゃ?」


「ニャー(え? これはすごくいいアイテムですよ。 お嬢様にはぜひ装備していただきたいです)」


「え? おたからって、きんぎんざいほうじゃないのか? ダイヤモンドとかルビーとかエメラルドとか♪」


「ニャー(ああー)」


あれ? アルがまたジト目に?


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