6-2 ゴーズ砂漠
小さい妖精ティンプルの、どこにそんなに大量のごはんが入るのか、異世界は不思議だ。
その後、温泉宿恒例、子供達は奥で雑魚寝、大人達は酒宴となった。
酔っ払ったドロシーとルカに挟まれて、ムニムニもふもふを楽しめた。
これ! これ!
これのためにここへ来たといっても過言ではない。(←ゲス猫)
よし、またいつか温泉に来よう!
「うう~、まだ おなかが ぽんぽこりん なのじゃ~。 たべすぎたのじゃ~。」
翌朝、そんな魔王様を乗せて、万能馬車クラリス号は、獣人の国へ旅立った。
獣人の国は、魔族の国の南にあり、精霊国の隣だ。
ゾーク街道の分かれ道まで転移して、左の道へ進む。
だんだんと、サボテンが生えた 岩がゴロゴロしている 砂漠の景色になっていく。
歩きだと、ガラガラヘビ と サソリ に注意だが、そこは馬車なので安心。
毒アリ も近づかないように、忌避剤でシールドを張っておこう。
灼熱の太陽が、ジリジリと馬の背を焦がす。
馬ゴーレムに魔力を補充し、元気いっぱいで かんばってもらう。
ここは夏か。 温泉地の秋が懐かしい。
遠くに、移動する魔物牛達が見えるということは、お嬢様に殺されていないということは、お嬢様たちはまたゲーム中かな。
全然観光していないような気がするのは、気のせいかな。
草木も眠る丑三つ時。
砂漠で、夜行性のデザートウルフの群れがサンドワームを仕留める頃。
メリーアンとジャックとティンプルの3人? は、眠りながら幽体離脱し、
その幽体は アルの作った馬車を囲うバリアーを抜けて、岩砂漠へと漂い、
直後 赤 青 黄色の光の玉となって、ものすごい速さで飛んでいった。
飛んでいった先は、遥かな海の向こう、この異世界の星の南極付近で、もちろんこの星の住民 誰もがたどり着けないところ。
そこでは遥か外宇宙から、この星を狙わんとする いわゆる宇宙人が、侵略意思を持って基地を作らんとしていた。
破壊が目的ではない、武を持って支配し、食料を貢がせる、いわゆる植民地政策である。
基地の中核は、外宇宙転送装置、インフラを整備し、効率よく食料を送るための施設。
高度な文明により宇宙人本体はやって来てはいない、みんな人工知能を搭載した人工生命体や、いわゆるロボットである。
いつの間にかこの星に侵入し、この星を我が物にしようとしたその兆候を察知し、宇宙警備隊がやってきた。
この星の守護を任ぜられた宇宙警備隊のユニバースヒューマン、ロック、ナナ、英斗である。
光の玉はそれぞれに姿を変え、基地の前に降り立った。




