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偽りの国のヴェリタ   作者: 楽楽
序章  堕ちた世界
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第1話  消えた過去を辿って

初めまして!数ある作品の中でこの作品を見てくださりありがとうございます!!

初投稿作品です、暖かい目で見守ってくれると嬉しいです!

ん…?ここはどこ?

っていうか、暗い……狭い……上手く身動きが取れない。これは夢?

しかし手足の感覚はある、現実だ。


『えっ…なにこれ…?』


突然の状況に混乱してしまう。


『落ち着いて……大丈夫…』


何かに閉じ込められている…?箱か何かだろうか?

開くと思い内側から何度も叩くがビクともしない。


『…だれか、助けて…!』


恐る恐る声を出してみたが、外は異常なほどに静まり返っていた。

静寂の中、私の声だけが大きく響いた。


『だれもいないの…?』


私の不安は大きくなるばかり。

身を縮め、身体を左側に寄せるその瞬間。

箱全体が揺れた。

腕で横に押してみたが、やはりぐらぐらと揺れる。


『…横に強く押したら倒れるかも』


全身を使い勢いよく押すと、箱全体が倒れ、中にいた私は外へ放り出された。

身体を起こし、辺りを見回す。


『出れた…?外……?』


しかしそこには崩れた石柱、石壁、壁一面に絡みつくツル。

まだ外ではなかった。

窓から差し込む月光でかろうじて辺りを見渡すことが出来た。


『外…じゃない?何かの建物…?ここはどこなの…?』


振り返ると自分の入っていた箱が目に入った。


『これって……』


棺だった。

棺にはツルが絡まっていた、棺の蓋がなかなか開かなかったのは、このツルが邪魔をしていたからだった。


『棺…?なんでこんなものに"私"は……』


目覚めた場所といい、入っていたものが棺だと知りとても気味が悪くなった。

だけどこれ以上の不穏が私を襲った。


『……"私"...?』


私という言葉が一つの疑問を生み出したから。


『……………私は誰なの?』


自分が何者かどうかもわからなかった。

胸を手を当て、鼓動を感じる。

改めてまだ生きているということを確認した。

けれどなぜ、生きている私が棺になんて入れられていたのだろう…?


しばらく考え込んだ後、辺りを探索することにした。

壁一面にはツルが生い茂っている。

これほど繁茂しているということは長い年月が経っているのだろう。


『…なにかの遺跡?どうしてこんなところに…?

それに長い間放置されてた感じ…』


辺りを見回すと瓦礫と一緒にかつて使われていたであろう日用品が散乱していた。

拾い見てみると、使えそうなものもあるが、完全に壊れてしまっている物もあった。


『…昔、誰かがここで暮らしてた…?』


考えているとキラリと何か光っているのを見つけた。

私は光っているものを拾いあげる。

それを拾った瞬間、その光る物の正体よりも前に別の物に意識が向いた。


『……これが…私?』


光っているものの正体は手鏡だった。

手鏡は鏡面にヒビが入り、割れた破片は床に落ちていた。

手鏡に写っていたのは、少女だった。


記憶が無いためこれが自分だと分かると変な気持ちになる。

歳はわからないが、幼過ぎず、大人過ぎずという感じだった。

この時私にとって初めて私が私であると実感した瞬間だった。

その時_____


《カラン!カラカラ…》


どこかで音が鳴った。

私は驚き、音のした方向へ目を向ける。

するとその先には外へ出れる出口があった。


出られるかもしれないと思い、私は出口へと歩き始めた。

この時私は不安よりも、外へ出られるという安心感が少しだけ勝っていた。

出口の前まで歩き、外を見た途端____


『………外じゃない』


そこは遺跡の中庭だった。

照らす月光、遺跡に生い茂るツルが神秘的な雰囲気を出していた。

中庭に出て、少し進んでいると焚き火の跡を発見した。

かつてここにも誰かいたんだと思っていると、1つのカップが足に当たった。


思わず私はそれを拾い上げ、昔の人は何をしていたのだろうと思っていると、カップには熱がこもっていた。


『…あったかい?それに…コップの中に水?が入ってる…?』


さっきまでここに人がいた。

まさか先程の物音はこの焚き火をした者の音だったのだろうか?


『この遺跡には…私以外の人もいる…?』


私は不安の中、希望を見つけた。


『確か…ここから音がした…』


音がした建物の入口へ戻る。

さっき聞こえた音は、この奥からだった。

この先に人がいる。

……それなのに、希望を見つけられたのに、どうしてこんなにも嫌な予感がするのだろう。

私はこの建物へと足を踏み入れた。

恐怖がそこに潜んでるとは知らずに。






















見てくれてありがとうございました!!

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― 新着の感想 ―
ええゃんめっちゃ面白いで
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