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「“跡取り”のはずが、ただの使用人だった」  作者: 株で得た利益を競馬でとかす人


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婿養子の勲章

今日もよろしくお願い致します。


養子になると——


ある“病気”にかかる。


俺は、それまで大きな怪我も病気もなかった。


病院も嫌いで、ほとんど行ったことがない。


だが——


みゆきと結婚してから、すべてが変わった。


義両親との食事。


毎回の説教。


仕事の圧。


その結果——


半年で、胃腸炎を二回。


そして、入院。


まだ終わらない。


夜勤が半年続いた。


駆り出されるのは、当然——婿。


夜勤を終えて帰宅。


やっと寝られると思ったら——


一時間後。


「報告しろ」


たぬきに起こされる。


そのまま、昼の仕事へ。


……今なら完全にアウトだろ。


パワハラ。モラハラ。


それを、半年。


そして、夜勤が終わる前日。


俺の誕生日に——


盲腸。


しかも、腹膜炎一歩手前。


体は限界だった。


ストレスで、EDにもなっていた。


だが——


執刀医は、若くて綺麗な先生だった。


そのときだけ——


俺の息子は、立ち上がった。


……逆に、地獄だった。


さらに追い打ち。


義実家での食事。


残飯処理は、婿の仕事。


無理やり食わされて——


腸閉塞。


激痛で気を失い、


気づけば体中に管が入っていた。


ストレスは止まらない。


尿管結石。


二回。


あれは、本当に死ぬかと思った。


だが——


病気だけじゃない。


建設現場には、怪我もある。


脚立の上で電線を切っていたとき。


たぬきが突っ込んできた。


そのまま転倒。


電工ナイフが、


親指と手首の間に刺さった。


24針。


次。


タイルカーペットを押さえていた。


「動くなよ」


そう言われた直後。


ザクッ。


親指の爪の上半分を、切られた。


必死に欠片を探して、


そのまま病院へ。


自分の指だからか、


なんとかくっついた。


……あの時は、本当に良かった。


まだある。


トラックで柱を運んでいた時。


坂道で停車。


たぬきが、あおりを開けた。


斜めに積んでいた柱が——


そのまま、俺に襲いかかる。


膝に直撃。


パックリ、裂けた。


だが——


「タオル巻いとけ」


そのまま、放置。


職人との打ち合わせが終わるまで、待たされた。


足を見せた職人が、怒鳴る。


「病院行け!」


そのとき思った。


人間の体って——


割れると、白いんだなって。


……ここまで来て、やっと気づいた。


俺は、たぬきに——


殺されかけている。


これはもう、


傷害事件だ。


いや——


殺人未遂だろ。


そして——


これが、俺。


婿養子の勲章だ。


これらの病気と怪我は本当になりました。

面白かったらブクマ、評価よろしくお願い致します。

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