61
そんなこんなで食事を終え、再度廃屋ダンジョンに挑んだ。
1部屋目で再び爺ゾンビが出てきた。先制取られたが、エスタに切りかかって回避され、あとは総がかりで1ターンキル…
できねぇ。
3人の戦士が斬りつけ突き刺すのだが、当たらん。生前は優れた戦士だったのだろう。今でもだが。
それ以外の5体は子供と素人のゾンビなので、今は無視。
かろうじてエスタが一撃加えるがかすり傷。出目は《5:3》だったので豪打に直す欲にかられたがここは我慢。
あまり本来の発動確率からずれた感覚をつけない方がいい。
次に爺さんの頭上は《6:3》
同時に爺さんがエスタを怒鳴りつける。「舐めるな小娘!」
ビリビリと響く大声が、こっちの心臓にまで震えさせる。
エスタとジーネの体が硬直した。
だがすぐ回復したようなので、爺さんの仲間がいない限りそれほど問題じゃないなこの技。
つかこの爺さん対象を若い女と認識してる? 知力残してる?
ウヒョウの攻撃が当たり、また少し肉が飛ぶ。
一撃食らった爺さんは俺に八つ当たり。
《5:4》げ
盾受け《1:1》ぎゃあ
エスタ「大丈夫か?!」
俺「まだどうにか」
あと一発同じの受けたら瀕死だが。
怒りのエスタが爺さんに一撃。ジーネが傍観。俺とウヒョウが外す。
ウヒョウ「本当に強いな」
ジーネ「うわぁ、なんか出て~」
爺さんがエスタを躱して俺を狙うが、これはよける。
ウヒョウが《6:6》で命中。豪打+4を発動。
ジーネは変わらず。俺は命中、ちょっと削る。
よろけたところをウヒョウが追撃。
エスタが《5:5》命中して豪打+4を発動。
ジーネが《5;4》で【ホコリ巻き】を出すが、すぐには効果が出ない。
俺が外して爺さんがまた俺を狙う。ちょっとしつこくないか!
《5:4》で豪打発動!
盾受け《5:2》! セーフ!
そしてジーネの【ホコリ巻き】が発生。敵5体をよろめかす、が爺さん耐えた。
俺の反撃を力強く叩き落とし、エスタの一撃も受け流す。
爺のかかとがエスタの膝裏を撃ち、彼女が仰向いて倒れる。
爺の錆び剣がウヒョウの利剣とがっつり噛み合う。互いに激しく押し飛ばす。
ジーネが後ろで「カバティカバティ」と唱えだす。《3:3》とは見えたけどさぁ。組み込んでたのかよそれ。
いや爺もそろそろ年貢の納め時とは思うから、無意味ではないかも。
転倒から受け身を取って素早く立ったエスタが、不安定な体勢のまま《6:6》で命中打。爺さんは脳漿をぶちまけながら真っ二つになった。
あ、やっぱりジーネの【窒息】いらんかったね。
あとまた爺最後の受動判定《5:1》があった。まあ、発動してないわな。
そのあとはサクサク子供たちを始末して一休みできた。
◇ ◇ ◇