第四章:ファミレスの死角と飛来する凶刃
ファミレスの死角と飛来する凶刃 念願のファミレスデート!……のはずが、飛んできたのは鋭利なナイフでした。
BGMと、食器の触れ合う音が響くファミリーレストラン。 大和は、目の前で静かにストローを咥えている雛と向かい合って座っていた。 (まさか、本当に付き合うことになるなんて……) まだ夢の中にいるような気分だった。
「どうしてかっていうと、私の家って複雑で・・・」
「それでアルバイトしてるの?」
「アルバイトじゃあ、アルバイトなんだけど」
「俺、雛ちゃんのこと何も知らないけど、でも、ずっと可愛いと思ってて、だから付き合ってたら、もっともっと雛ちゃんのこと知りたいと思う」
「それじゃあ、私の事何も知らないのに付き合ってくれって言ったの」
そう言いながら雛が突然立ち上がった。
「で!」
自分たちのすぐ隣の席で、翔太と七海が身を低くして不自然なほど聞き耳を立てていた。
「なんで、あんた達がここにいるのよ?」
雛が後ろの席に向かって口を開いた。
ビクゥッ! 驚いた翔太と七海が、弾かれたように顔を上げる。 その拍子に、七海がテーブルの上に置いてあったグラスを倒し、水をこぼしてしまった。
「や、ちょっとお茶でも飲んで帰ろーかなーっておもって。ねえ」
七海は引きつった笑いを浮かべながら、助けを求めるように翔太の方を見る。
「そ、そう。学校じゃあんまり話をしたことがなかったから、いい機会だから親交を深めようかとおもって……」
翔太がしどろもどろに言い訳を並べると、七海も「そう、そうなの」と激しく首を縦に振った。
三人がドタバタと不毛な言い訳を繰り広げている間にも、七海がこぼした水はテーブルからポタポタと滴り、床を静かに流れていく。
その時だった。 雛らのテーブルへと、料理を運ぼうとしているウエイトレスが歩いてきた。 誰も気づいていなかった。そのウエイトレスの背後に、ゆらりと不気味に揺れる『黒い陽炎』が張り付いていることに。それは一瞬、屈強な黒人のような、あるいはオークのような異形のシルエットを形作った。 ウエイトレスの持つ盆の上には、料理の皿の横に鋭いナイフとフォークが並べられている。 床に広がった水溜まりに、ウエイトレスの足が踏み込んだ。
ズルッ!
「きゃっ!」
床の水に足を滑らせたウエイトレスが、大きく体勢を崩してひっくり返る。 盆の上に並んでいた料理が宙を舞い、転んだ音の方を大和が振り返った瞬間。重力に逆らうかのように、盆の上にあった鋭利な『ナイフ』だけが、まるで意志を持った矢のように大和の顔面へと一直線に飛んできたのだ。
(え……?)
お守りの鈴が危険を知らせるかのようにチリンとなった。
大和が事態を飲み込めず、目を瞬かせたその刹那。 大和の顔にナイフが突き刺さる直前、横からスッと差し出された雛のバッグが、見事にその凶刃をカバーした。
ズブッ!!
鈍い音を立てて、バッグにナイフが深く突き刺さる。 そのあまりにも現実離れした光景に、翔太と七海は声も出せずに驚き固まっていた。
「危なかった」
雛は、目の前のナイフが刺さったバッグを冷たい目で見下ろすと、そのままナイフが飛んできた方へと鋭い視線を向けた。 そこには、転んで料理を派手に撒き散らし、パニックになっているウエイトレスの姿があるだけだった。ウエイトレスの背後で揺らめいていた黒い陽炎は、すでに幻のように消え去っていた。
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【作者よりお知らせ】 ※本作は実写映画の映像・脚本をベースに、AIを利用して文章の生成・調整を行っております(元の映像・脚本にAIは不使用です)。 ※「小説家になろう」「カクヨム」「エブリスタ」等で同作品の重複投稿を行っております。




