第十二章:妖怪ハンターの日常とイタズラな付喪神
妖怪ハンターの世知辛い日常。通販事情と、ロレッタの可愛い(?)イタズラのお話。
青みがかった夜の闇の中、マンションが立ち並ぶ街の向こう側に、巨大な鳥のような妖怪のシルエットが不気味に浮かび上がっていた。
雛の声が重なる。
「昔から妖怪はどこにだっている。」
大和が自室のベッドで安らかな寝息を立てていると、その顔のそばに小さな影が近づいた。ゴスロリ姿の付喪神、ロレッタだ。
「大半はロレッタみたいにちょっとしたいたずらはするけど、人に害のない妖怪がほとんどね」
そんな雛の言葉を体現するように、ロレッタは自分の背丈ほどもある太い黒の筆ペンを両手で抱え上げていた。彼女はよいしょとペンのキャップを外し、スヤスヤと眠る大和の顔に狙いを定める。
「かわいくな~れ。ま~る」
ロレッタは楽しそうに、ペン先を大和の顔に滑らせた。
場面は変わり、昼間の大和の部屋。 雛はクッションの上に座り込み、ボウルに山盛りになったポテトチップスをパリパリと食べながら、真剣な顔でスマホをいじっていた。机の上にある車のプラモデルの箱の上には、ロレッタがちょこんと座ってその様子を眺めている。
「中には、人に悪さをする妖怪もいるの」
キッチンでは、白いシャツを着た大和が手挽きのコーヒーミルをカリカリと回していた。
「死神とか、大ムカデ?」
「そう。そんな妖怪を退治するために私たち妖怪ハンターは生まれたの。ただの人間に妖怪が退治できるわけがないからね。妖怪に取り憑かれて、その力で妖怪を退治する」
大和は沸いたお湯を細口のポットからフィルターへと注ぎ、コーヒーを丁寧にドリップし始めた。
「それじゃ、雛もそうなのか?」
「うん。あなたも見たでしょ?私についてる白蛇。あれは母が死んだ時、私が受け継いだの。私の苗字の謝花は、もともと蛇の花って書いたの」
雛はポテトチップスを口に運びながら、淡々と答える。
「それで、雛は何ともないの?」
「うん、私はね。でも中には悪質な妖怪と一緒になって、妖怪ハンターではなく、人に仇をなす方にいった人間も、まあ、いたみたいだけど」
大和はスプーンでカップの中をかき混ぜながら、気の抜けた返事をした。
「へえ」
コーヒーを準備し終えた大和は、スマホの画面に釘付けになっている雛に尋ねた。
「何見てんの?」
「妖怪ハンター御用達通販」
「え、通販!?」
大和が驚くのも無理はない。雛のスマホの画面には『今一番売れているお札』『妖怪ハンターなら必ず役立つお札特集』という仰々しいバナーと共に、『強力退魔札』や『身代わり地蔵』といった怪しげな商品が並んでいた。
「こないだ法外な値段でお札売りつけられたから、正規の値段で買いだめしとこうと思って。それにムカデの時みたいなことがあるといけないから、守るもんとか必要だよね」
「ふーん、まあ」
「しょうがない、地蔵も買っとくか」
雛はポテトチップスをつまみながら画面をタップした。
大和は赤いマグカップに入れたコーヒーを雛の前に差し出した。
「はい」
「ありがとう」
マグカップを受け取る雛の横で、箱の上に座っていたロレッタが大和を見上げ、自分にも何か出てくるのかと小さく手を上げた。
「あ……」
しかし、大和は気づくことなく背を向けて洗面所へと歩いていってしまう。
洗面所の前に立った大和は、ふと鏡を見て硬直した。 そこに映っていたのは、両頬に大きなグルグル模様、額には波線、目の周りには太いバサバサのまつげが黒いペンでびっしりと描き込まれた、自分の無惨な顔だった。
「なんじゃこりゃあ!」
大和の絶叫が部屋に響き渡る。 すると、部屋の奥からロレッタの不満げな声が返ってきた。
「大和ー、私のお茶がありませんことよ!」
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【作者よりお知らせ】 ※本作は実写映画の映像・脚本をベースに、AIを利用して文章の生成・調整を行っております(元の映像・脚本にAIは不使用です)。 ※「小説家になろう」「カクヨム」「エブリスタ」等で同作品の重複投稿を行っております。




