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第53話 vs『煉獄』②

投票してくださった皆様ありがとうございます!

思ったよりも少なくて作者は涙目ですが元気です!


あとがきにて結果発表なのでこの話を読んでから暇つぶしに見ていただければ幸いですとも、ええ。


それでは第53話、どうぞ!。

2人は呟き、自然と声が揃う。


「「死ね」」


紅い光と茶色の光が激突した。


『煉獄』は全身から炎を噴き出し鎧のような形へと変化させ、その火力を以ってレウスを焼きつくさんと迫る。


だが、レウスは自身の真銀(ミスリル)の防具を地竜剣アードの力によって変形させ、剣に纏わりつかせて斬れ味を高め振り下ろした。


ぶつかり合った2つの力は拮抗したかの様に見えたが、一瞬の後レウスは押し負けて後方に吹き飛ばされる。


「おおおっ!【風斬】!」


レウスは吹き飛ばされ空中にいる身体を無理やり捻って地竜剣アードを振る。すると、その切っ先から風の刃が飛び出し『煉獄』へと迫った。


「無駄だ。【炎壁(フレイムウォール)】」


だが即座に炎の壁を生み出した『煉獄』には傷1つ無かった。それどころか逆に無数の火球を飛ばしてきた。


「かああっ!」


飛んできた無数の火球を斬り払い叩き落とす。身体を捻って地竜剣アードを振り剣圧を叩きつけ、その間に間合いを詰める。


だが当然のようにその一撃は『煉獄』に受け止められ、間合いを詰めたレウスには炎で形づくられた巨大な爪が『煉獄』によって振り下ろされた。


迎撃ーーー不可能、回避。即座に判断を下して振り下ろされた爪を横っ飛びしてなんとか回避したレウスは地面を転がりながらも魔力を身体に循環させていく。


地面を蹴って再度突撃。再び迫る火球と爪は今度は全て叩き斬り『煉獄』の正面へと辿り着く。


「おおおおおおおおっ!!!!」


「ちいっ…、【炎付与(フレイムエンチャント)】!」


突撃の勢いのままに振り下ろした地竜剣アードを炎を纏って槍のようになった長杖が迎え撃つ。2つの武器は使い手の心情の真逆を表すようだった。


地竜剣アードは烈火の如く攻めるレウスと相反して静かに魔力が高まり圧力をかけ続け、


炎を纏った長杖は静かに攻撃を繰り出す『煉獄』と相反して荒々しく燃えさかって貫ぬかんと攻める。


その様子はまるで燃え盛る火山と威風堂々とした山のようだ。


そして攻め勝ったのはーーーーーーレウス


「しまっ…!」


大勢を大きく崩した『煉獄』に一際鈍く輝いた地竜剣アードがその身を叩き斬らんと迫る。


「おおおっ!」


『煉獄』は防御を取ろうとするも間に合わずにレウスの刃が『煉獄』に触れ、そして


バキンッ!


何かが砕けたような音を立て『煉獄』を吹き飛ばした。












「クソが…!」


吹き飛ばしたはずの『煉獄』が悪態を吐きながら何事もなかったかのように立ち上がる。


「クソが…!クソが…!クソが…!クソが…!」


立ち上がった『煉獄』の顔は悪態を吐いているにも関わらず、幽鬼のようにの様に無表情で末恐ろしく感じる。


そして『煉獄』の体からは黒く濁った魔力が放出され始めた。その魔力は『煉獄』を絡め取る様に広がり、辺りには気持ち悪いどんよりとした空気が流れ出した。


だが『煉獄』は突然ピタッ…と停止し、次の瞬間には


「コロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス」


壊れたレコーダーの様にひたすら言葉を吐き出し続けた。その姿はどう見ても正気ではない。


だが、こちらを見た『煉獄』の目には確実に知性があった。言葉こそ狂っている様だが、確かにその目は『お前をぶっ飛ばす』と正気のまま語っていた。


そして『煉獄』は長杖を地面に捨て、懐から禍々しい本を取り出し開く。


「滅魔拘束多重封印術式、第一段階解放」


『煉獄』がそう言った時点で本は禍々しい魔力と同じ色に輝き出す。レウスは確実にマズイ事が起きると考えて地竜剣アードを振り上げる。


「【炎の堕天使(イフリート)】」


ゴウッ‼︎


振り下ろす前に『煉獄』を中心として轟々と炎の竜巻が燃え上がる。そしてそこから黒い炎が飛び出しレウスに向かって迫る。


「ぐっ…!」


地竜剣アードで迎撃するも何発かは叩き落とす事も避ける事も敵わずに真銀の鎧(ミスリルアーマー)に当たる。


ジュワァッ


そして、黒い炎が当たった鎧は溶け出した。

強い魔法抵抗を持つ、真銀(ミスリル)がだ。


なんとかその下に着ていた地竜皮の服のお陰でダメージは防ぐ事が出来たが、こうしている今もレウスの鎧は溶けて朽ちていく。


「『ああああああああああああっ!!!!!』」


レウスの気合が一時的に黒い炎を止めた。スキルの1つである「気合い」のおかげで気勢に魔力が乗ったのだ。


そしてその止まった瞬間を逃すほどレウスはマヌケではない。相変わらず炎の竜巻によって姿が見えない『煉獄』に接近し、地竜剣アードを振り下ろした。


ズウンッ…


「………あ?」


レウスは衝撃を感じて地竜剣アードを振り下ろすのも忘れて自分の腹を見た。


そこには、まだ残ってたいた筈の真銀の鎧(ミスリルアーマー)と自身の腹を貫いて轟々と燃えている黒い炎の手があった。


呆然としたまま正面に熱気を感じて前を向けば、先ほどまで『煉獄』とレウスしか居なかったその場に燃え盛る黒い炎の天使がいた。


漆黒の炎で作られた二対四枚の翼。

厳つい顔をした男。

燃え盛る黒い炎で出来た体。

そして感じるのは圧倒的な魔力と熱気。


炎の堕天使(イフリート)】が、そこにいた。


投票数は作者の都合上、明記しないでおきます。それを念頭に置いてご覧ください。



男性キャラ部門


第5位 デンガ モーズ


デンガ「投票してくれた奴、感謝するぞ」


作者「俺、存在を忘れてたわ。ごめん」



第4位 世界神デュオル


デュオル「みんな、ありがとーっ!」


作者「……そういや、こいつ男だっけ」



第3位 レウス ロベルト


レウス「よっしゃ!投票、サンキューな!」


作者「まあ、妥当かな?良かったなレウス」



第2位 シロ


シロ「やったー!マスター、褒めてー!」


作者「和むなぁ…」



そして運命の第1位は……



第1位 テツヤ タニグチ


テツヤ「投票してくれて感謝するぜ!おい作者、お前はもっとちゃんと仕事《更新》しろよ」


作者「うん、良かった良かった。あ、テツヤさん、その振り上げた拳をおろして頂きたいな。うん、俺死んじゃうよ⁉︎みぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!」






というわけで男性キャラ部門はこれでおしまいです。

作者もこれから更新を頑張りたいと思いますので生暖かい目で見守ってください。

次回のあとがきでは女性キャラ部門の発表を行います。

それでは、また!

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