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第54話 vs『煉獄』③

長々と告知もなく休載してしまい、誠に申し訳ありませんでした。

すこしリアルの方が忙しくなっており、これからも更新できるか分からない状況となっています。

時間を見つけて更新は続けていきたいと思っていますので、どうかお付き合い頂けると幸いです。


それでは第54話、どうぞ。

レウスの腹を貫いた腕を堕天使(イフリート)が抜く。レウスの傷口は高温によって焼け、肉が爛れてしまい内臓を幾つか炭化させていた。


「ぐふっ…」


思わず地竜剣アードから手を離し、レウスは膝から地面に崩れ落ちた。口からは大量に吐血をし、今にも倒れそうだ。


「ふん、堕天使(イフリート)を出せばその程度か」


『煉獄』が背後に堕天使(イフリート)を従えながら蔑むような視線をレウスに向ける。


『*********』


「わかっている」


堕天使(イフリート)が何事かを『煉獄』へ言い、それに『煉獄』が答える。『煉獄』はレウスから興味を失ったように一瞥し、背を向けると歩き出した。


「堕天使(イフリート)、そいつを処理をしておけ」


『******』


堕天使(イフリート)がその黒炎の腕を振り上げる。右腕は銛のような形状に変化し、レウスへと降り下された。


ザジュゥッ!!!!


だが、


『********⁉︎』


レウスを貫くはずの堕天使(イフリート)の右腕は肩から切り飛ばされ、空中をクルクルと舞う。驚愕する堕天使(イフリート)を無視したまま、再び斬撃が叩き込まれ、今度は左腕が切り飛ばされた。


『*********!!****⁉︎』


声にならない叫びを上げる堕天使(イフリート)の様子がおかしい事にここでようやく『煉獄』が気付き、驚愕した。


「な、何故だ。お前は瀕死のはずだろう⁉︎」


ゆらり……


幽鬼のような足取りで立ち上がったレウスは一歩踏み出す。その手には黒く変色した地竜剣アードがしっかりと握られている。


レウスの腹は未だに大きな穴が開いたままであり、出血の為か顔色も死人のように悪い。だが、その目は爛々と妖しい光が灯っていた。


ぼそり……と。だが、何故か不思議と耳にハッキリと聞こえる声でレウスは呟く。


「凶化」


黒色に染まった地竜剣アードや、レウスの全身を黒い魔力と戦場に散らばった金属や鉱物が覆う。グチャッ……と嫌な音のあと、そこには漆黒の全身鎧(フルプレート)に身を包むレウスの姿があった。


奈落の底を思わせる暗い暗い黒。所々に見られる牙のような紋様。紅く光る目だけが見える兜。そして、手に握られた漆黒の地竜剣アード。


漆黒の地竜剣アードは剣先が二股に分かれ、まるで竜の顎のように開いていた。二股に分かれた内側はギザギザの牙のようなものが無数に乱立している。


「堕天使(イフリート)っ‼︎」


『煉獄』が危機を感じ、腕の再生を終えた堕天使(イフリート)を突っ込ませる。堕天使(イフリート)はその両腕を刃のように変化させ、翼からは無数に炎球を放ちながらレウスへと近づく。


堕天使(イフリート)が腕を振りかぶり、今にもその切っ先がレウスの命を刈り取る時、レウスは行動した。


「喰らい尽くせ、地竜剣アード」


レウスが取った行動はただ1つ。地竜剣アードの切っ先を堕天使(イフリート)に向けただけだ。堕天使(イフリート)は気にも留めずに腕を振り下ろす。


だが、その一撃はレウスへと有効打を与えることはなく、肥大化した地竜剣アードの顎に止められた。


地竜剣アードの顎が閉じようとし、堕天使(イフリート)は腕を引き抜こうとするが、腕は顎に噛みちぎられる。


地竜剣アードとレウスは喰らった堕天使(イフリート)の魔力を得てその身に黒炎を纏った。


『*********!!!!』


叫び、暴れる堕天使(イフリート)は更に力をつけた地竜剣アードの顎に噛みちぎられ、吸収された。また、レウスの魔力が増える。


「……聖炎貫穿(セイレムロンギヌス)!!」


詠唱をしていた『煉獄』の魔法が放たれ、レウスへと向かう。その白い炎の槍の形状をした魔法は、着弾する前にレウスが振るった地竜剣アードに喰われ、消えた。


「炎槍(フレイムランス)、多重連結発動(マルチコネクトタスク)!」


杖を振るった『煉獄』の背後に大量の魔法陣が現れ、炎の槍を生み出してはレウスへと向かって撃ち出されていく。その様子はまるでガトリングガンが撃ち出されているかのように見えた。


「やったか⁉︎」


爆炎が起こり、粉塵が舞い上がる。避けようのない一撃に『煉獄』は勝利を確信した。


だが


ギュオッ!


「なっ⁉︎ ぐやぁぁぁっ⁉︎」


粉塵の中から突如現れた石の槍に貫かれた『煉獄』はたたらを踏んで後退する。態勢を整える間もなく続く石の槍が飛翔し『煉獄』を刺し貫いた。


「がっ、ぎゃぁぁぁっ⁉︎ くそっ! くそぉっ!」


全身に感じたことのない激痛が走り、『煉獄』は地面に転げまわる。しかし、すぐそばで足音がしたのを感じ即座に無詠唱で魔法陣を展開、炎槍を射出した。


……もっとも、その行為は全くの無駄に終ったが。


「それで……終わりか?」


黒い鎧に全身を包んだレウスが煙を裂いてやってくる。レウスは鎧に黒炎を纏い、背後に岩の魔獣を引き連れてきた。


「あ……あぁぁぁぁぁぁぁぁあっ!!!?」


『煉獄』は狂ったように炎を生み出し、周囲へと叩きつけていく。しかし、その攻撃はレウスには全く効いた様子はない。


「滅魔拘束多重封印術式、第二段階解ほっ⁉︎」


「やらせるかよ」


本を取り出し、再びナニカを呼び出そうとした『煉獄』をレウスは即座に叩き斬る。地竜剣アードは肩口から腰にかけて『煉獄』を切り裂いた。


「ぐはっ……。か、解……放!」


しかし、それでもナニカを呼び出すことを止め切ることは出来なかった。


「【炎の魔精霊】(サラマンダー)」


『グルルアァァァァァァァァァァァァァッッ!!!!』


ーー爆発。火竜のような姿を象ったサラマンダーは、爆炎をもってその場を吹き飛ばした。


しかしそれを見たレウスは


「……ふん」


地竜剣アードを肩に担ぎ、大きく振りかぶる。そして紡ぐ


「焙烙崩落(クラウ・ソラス)‼︎」


地竜剣アードの顎から炎が熱線として圧縮、射出され、それに合わせるように周囲の地面が崩落し竜を象った岩が敵を蹂躙していく。


「ち、っくしょう……が…………」


焙烙崩落(クラウ・ソラス)の直撃を受けたサラマンダーは即座に蒸発し、その背後で致命傷を負っていた『煉獄』へと熱線と岩竜たちが迫る。


一拍


そこには既に何も残っていなかった。『煉獄』がいた場所には巨大なクレーターだけが残され、そのクレーターの中心には本と焦げたローブの切れ端らしき物が落ちている。


「終わり……か」


ドサッ……


敵が消滅したのを確認したレウスは、そのままその場に倒れた。


「もう、一歩も動けねぇ……」


仰向けに寝転がったままのレウスからは黒い鎧が外れ、消滅していく。


「少し、休ませて貰うぜ……」


レウスはその場で眠りに落ちていった。





女性部門の人気ランキング発表です。

お待たせして申し訳ありませ…あっ、痛っ! 物を投げないで…


女性キャラ部門


第5位 ハク


ハク「ありがとーございますー!」


作者「良かったね(ほっこり)」



第4位 怠惰(ベルフェゴール)


怠惰「ありがとー!でも思ったより人気ないのかな、ボク」


作者「俺は好きだけどなぁ…」



同数第2位 強欲(マモン)、暴食(バアルゼブブ)


強欲「うふふ、ありがとうございます」


暴食「おう、ありがとな!」


作者「こいつらが同数かぁ……。あんまり女に見えな#/&_(暫くお待ち下さい)」



第1位 アンチ


アンチ「感謝します、皆様」


作者「おめでとう! 正確には女性じゃなくて物だけど良いよね!」



それでは女性キャラ部門もこれで終了となります。

これからも出来るだけ更新を頑張っていきますのでよろしくお願いします!

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