↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/57

第39話 チーム戦決勝

遅くなって申し訳ありません!


これからは更新がまた一定になっていくと思いますのでよろしくお願いします!

『それまで!勝者【濡鴉】!これでチーム【濡鴉】が決勝進出決定だ!』


『ワアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!』


「「ふわぁ〜」」


「ふぅ」


俺たちは決勝トーナメントの最後の試合を終えて一息ついた。この準決勝は俺たちの1回戦の相手と同じAランクのチームで、それなりに苦戦をした。


「お疲れ」


「「ふわぁ〜♪」」


控え室に戻ると俺はシロとハクの頭を撫でてベンチに座る。そして腰の妖刀を外して地面に放った。


「お疲れ様です、マスター」


『正直疲れたぞ、主よ』


「「「ボク(ワタシ)(オレ)も疲れた(疲れました)(疲れたぜ)」」」


「アンチとグレイもお疲れな」


「ご主人ボクは⁉︎」


「ワタシもです!」


「オレもだ!」


「じゃあ、今日はどこかで飯食って帰るか」


「「はーい!」」


「了解しました」


『分かった』


「「「無視!?」」」


俺は妖刀たちの言葉は無視して控え室の外に出る。すると、そこには意気消沈した様子のアンデット組がいた。


「どうしたお前ら?」


「「「「「………………………」」」」」


実は、こいつらは俺たちの決勝戦の相手となるチームに負けてしまったのだ。完全に火力特化の相手チームによる戦略級範囲魔法でほぼ一撃で負けていた。


まあ、あの魔法は流石に予想できないだろうし今回は仕方ないだろう。後々であれ位には瞬時に対応できるようにはなってほしいがな。


「あまり落ち込むな。後々対応出来るようになれば良い。とにかく今は飯を食いに行くぞ」


「「「「……はい」」」」


「……」


声を出さないヴィア以外は返事をした。俺はそれをみて軽く頷くとゾロゾロと従魔《かぞく》たちと外に出て歩く。


道の途中で試合を観ていたんであろう様々な人たちに声をかけられるが適当に返事をして歩いていく。


だが、


「おう、兄ちゃんと姉ちゃんの連携は凄かったな!」


「今回は残念だったが次頑張れよ!」


「応援してるわ、頑張ってね」


こういった風にアンデット組に声をかけてくれる人がいるのでだんだんと元気が出てきたみたいだ。


証拠に顔に小さく笑みが浮かんでいる。俺たちはそうして店を探していると見たことある顔がとある店の中に見えたのでその店に入る。


「いらっしゃーい!何名様!?」


「10人と2頭だ」


「あっ!お客さんは闘技大会に出てた人だね!入り口付近の席にどうぞ!広いからワンちゃんとトカゲちゃんも入っていいよ!」


『ワンちゃん……』


『トカゲちゃん……』


「あっはっはっはっはっはっ!!ワンちゃんとトカゲちゃんって!」


『『主!笑わないでください!』』


「あー、笑えた。まあいいや。とりあえずオススメを全員分持ってきてくれ」


「はーい!」


俺たちはそういってこの店のおそらく看板娘であろう娘が厨房に戻っていくのを見るとテーブルについた。全員が椅子に座ると同時に水が運ばれてくる。ちなみにグレイとクリアは床に座っている。


俺は水を持ったまま奥のテーブルに向かって、そこに座っていた男に声をかけた。


「よう、また会ったな」


「!?ああ、お前か!」


俺が声をかけたのは俺たちと1回戦で当たったAランクチームの【地龍の甲殻】のリーダーのトーンズと名乗った男だった。


「今日はお疲れサマ。たまたま見つけたから声をかけたんだが、あんたらはこれからどうするんだ?」


「あー、実はまだ考えてない!今日負けると思ってなかったしな!はっはっはっはっ!」


「「「「はー、こいつは……」」」」


「……あんたら苦労してるんだな」


トーンズの仲間たちが頭を抱えてため息をついた。当のトーンズはゲラゲラ笑いながら酒を飲み続けていた。


「まあいいか。それじゃ俺はこれで」


「ん?ちょっと待て。お前も一緒に飲んでけ、な?」


「いや、俺は従魔《かぞく》たちと来てるし……」


「んな事はいいんだよ!ほら飲め!」


「ゴブゥッ!!!?」


俺は口にトーンズが持ったワイン瓶を突っ込まれてそれを飲まされた。やばい、頭がクラクラする。


「ゲホッゲホッ!おい!何すr…」


「もう一本!」


「ゴブゥッ!!!?」


「「マスター!?」」


「「「「トーンズ!」」」」


こうして俺たちとトーンズたちの賑やかな宴会は夜中になって全員が潰れて倒れるまで続いたのだった。







次の日の朝


「あー、頭痛え」


「「う〜ん……」」


俺たちは会場に向かって歩きながら、頭を押さえていた。俺は昨日ボトルで何本もワインを飲まされたせいで完全に二日酔いになっている。


これ、普通の強化されていない肉体だったら確実に急性アルコール中毒で死ぬだろうと思うほどの量だった。もう2度とあんな飲み方はしない。


それにしても回復魔法が使える従魔が欲しいな。頭痛と吐き気の為にポーションを使うのは嫌なんだよな。金は余ってるけど何か無駄遣いしているみたいで嫌になる。


結局、俺は頭痛と吐き気に勝てずに中級ポーションを飲んだのだが。






1時間後


「ふんぬぅぅぅぅぅぅぅぅう!!」


「ぼぶぇっ!?」


『決まったぁぁぁぁぁぁ!Bランク冒険者、キンニクンの勝利だぁぁぁあ!』


「あー、やっと予選が終わったか」


俺は個人戦予選の最後の試合を見ながら言った。それにしても、あの冒険者の名前がキンニクンってまんまかよ。全身筋肉の鎧のキンニクンってなんだよ。


俺はそんなことを考えながら会場前までやってきた。後ろにはチーム戦を戦ってきたメンバーであるアンチ、シロ、ハク、グレイの全員がいる。


「よし、これからチーム戦の決勝だ。まあ、俺たちなら大丈夫だろう、行くぞ!」


「「おおー!」」


「了解です」


『わかっている、主よ』


俺たちは会場に一歩踏み出した。


次の瞬間、割れんばかりの歓声が上がり司会の声もヒートアップする。


『さあさあ闘技大会チーム戦の部、決勝戦が始まるぞ!高威力魔法で相手を悉く葬ってきたAランク冒険者サルソー久いるチーム【賢者の石】10名対、数々の相手をあらゆる手で倒してきたSランク冒険者テツヤ久いるチーム【濡鴉】5名の勝負だ!』


『わあああああああああああああああああああああああああああああ!!!』


「うるせーなぁ」


俺がそう言うと、俺たちの前からやってきたローブを着た金髪イケメンが俺たちに笑いかけた。


「僕の名前はサルソー、君たちを倒して伝説になる男さ。覚えておくことだね」


サルソーはそう言って髪をさあっと風になびかせて格好をつけた。キラッと光る歯がうざい。


「ナルシスト?しねば?」


「なっ……!」


おっと、ついつい本音が。


『それでは試合を開始します!カウント3!2!……』


「僕を馬鹿にして…!ブチ殺す!」


「はっ、やってみろよキモナルシスト」


『……1!0!スタート!』


「炎よ敵を貫く槍となれ!ファイヤーランス!」


「無駄だ、堕落《フォーリンダウン》」


試合開始と同時にサルソーが撃ってきた火魔法を怠惰《ベルフ》を抜いて堕落《フォーリンダウン》を発動させて迎撃する。


堕落《フォーリンダウン》の効果により妖刀の切っ先に触れた瞬間に炎の槍は揺らめいて消え去った。


「なっ、なんだそれは⁉︎」


「教えるわけないだろ」


「「「「風よ敵を切り裂け!ウィンドカッター!」」」」


「おっと」


俺がサルソーの炎の槍を切った途端に残っていた相手が俺にむかって風の刃を飛ばしてきた。それを避けながら後ろに跳んで戻る。


「アンチ、シロ、ハク、やれ」


「了解。火よ、風よ、互いに混ざり合いその災禍を広げよ!【火炎竜巻《ファイアーストーム》】」


「「真っ白い矢!いっけー!」」


アンチがつくった火炎竜巻が相手を焼き尽くさんと荒れ狂い、それに追随するようにシロとハクがつくった何百本もの白い魔力の矢が飛んでいく。


この一撃で敵は一気に半数まで減った。俺としてはもう少し減るかと思ったが、相手も流石に決勝まで勝ち抜いてきた奴らなだけはあって魔力で盾を作って防いだりしたようだ。


「グレイ、行け」


『グルオオオオオオオオッ!』


「うわあぁぁぁぁあ⁉︎」


グレイが相手に突っ込んで数秒の間に残った5人のうち2人を戦闘不能にする。それに続くようにシロとハクが双剣を携えて相手に切りかかって更に2人減らす。残ったのはサルソーのみとなった。


「これで最後だ」


「畜生!なんで僕がお前みたいな奴らに……!?」


怠惰《ベルフ》を首にむかって振り下ろす。刃は向けていなかったので、切れはしないが、その衝撃でサルソーは気を失った。


『決まったぁぁぁ!チーム戦の優勝はSランク冒険者 テツヤ久いる【濡鴉】で決定だぁぁ!!!』


『うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!』


こうして俺たちのチーム戦は終了した。次の個人戦に向けて俺たちは会場から控え室へと戻っていく。


そしてその背中には歓声と拍手が惜しみなく浴びせられた。


そのせいもあって、俺たちも他の誰も気がつかなかった。いつの間にか貴族用の観客席から1人の人物がいなくなっていることに。


そして、その人物がありえないほど濁った目をしていたことを俺たちは気がつかなかったのだ。


災厄は、近い。





感想等いただけると執筆の励みとなります!お待ちしています!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。