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第30話 VS海龍①

お久しぶりです。


祝30話となりました。まだまだですが、なんとなく感慨深いです。


感想等もたくさんいただいて執筆の励みになっています。


それでは第30話、どうぞ。

「【氷槍《アイスランス》】、【雷弾《サンダーバレット》】!」


「グオオオオオオンっ!」


俺が放った【氷槍】と【雷弾】は十分な威力と速度をもって海龍に向かう。だが、それらの魔法は全て海龍の放った水の槍に迎撃されて消え去った。


『喰らえぃっ‼︎』


『おおおおおっ!』


グレイとクリアがそれぞれ風魔法と氷魔法を放つがそれは海水が壁となって魔法の着弾を防いだ。


「「【七つ星】!!」」


シロとハクが同時に剣撃を繰り出した。6つの尖った星と1つの巨大な星が海龍に向かっていく。


海龍は海水を盾にしてその攻撃を受け止めるが、6つの星を受けた時点で貫通して最後の巨大な星が海龍へと当たった。


「「やった……⁉︎」」


かのように思われたが、海龍が顎を大きく開き星を受け止めて噛み砕いた。噛み砕かれた星はそのまま海龍に吸収される。


星を吸収した海龍は魔力が回復したように見えた。おそらく、あれは剛顎と暴食のコンボなんだろう。なんとも面倒くさいやつだ。


「グルオオオオオオオオッ‼︎」


咆哮。そしてほぼ同時に海龍の氷魔法と水魔法が発動する。


ところで、話は変わるがウォーターカッターというものを知っているだろうか?水に砂などの異物を混ぜて高圧で発射して対象を切断する機械だが、俺に向かってくるそれらの魔法はそれを想像させた。


水魔法の水の刃に氷魔法の細かく尖った欠片。それを海流操作で俺たちに向かって飛ばしてきた。


ーーーーその数、500以上。


「は、はは。くひ、ヒャハハハハハハハハハハハハッッ!!!」


手前、1番俺に近い水刃を右手に持った怠惰《ベルフェゴール》で左下へと切りおろす。勢いはそのままに空中で1回転して頭の下を水刃が通り過ぎる。


着地して左手に持った強欲《マモン》を横へ切り払って2つの水刃を切る。


避けて、迎撃、迎撃、回避、迎撃、回避、迎撃、迎撃、迎撃、回避、迎撃、回避、回避、迎撃。


ひたすらそれを繰り返していく。切って避けて切って避けて切って避けて切って避けて切って避けて切って避けて切って避けて切って切って避けて切って避けて切って避けて切って切って避けて切って避けて切って切って切って避けて切って避けて切って避けて切って切って切って切って避けて切って切って切って切って切って切って切って切って切って切って切って斬って切って斬って切って斬って切って切って斬って斬って切って斬って斬って斬って斬って切って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って。


「ヒャハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッッ!!!」


水刃を切るたびに身体のギアが上がっていく。切る斬る殺す(KILL)。ただそれだけを考えて斬り続ける。


やがてーーーー水刃が全てなくなった。


「影の(シャドウゥ)道化ぇぇえ(ジョーーカァーーー)‼︎」


闇が俺を包み込み、弾ける。闇が俺から弾けると同時に俺も跳び出した。


「ウルアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ‼︎」


グローブからグレイプニルが飛びだして海龍へと殺到し、俺は勢いのまま斬りつけた。


「堕落《フォーリンダウン》!強奪《シィーザー》!」


大罪の持つ呪縛のような力を2つ同時に行使する。黒紫と黒蒼の靄が妖刀に纏わりつき、禍々しい力を示す。


斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬って。


だが、それでも届かなかった。


「グオオオオオオッ!」


咆哮、同時に海龍の尾が俺を吹き飛ばす。まともに防御も受身も取れなかった俺はかなりのダメージを受けた。


ズガァアンッ‼︎


「ぐっ……」


俺は身体を素早く起こそうとするが、どこか骨が折れたのかうまく身体が動かせなかった。


「「マスター⁉︎」」


『主よ、無事か⁉︎』


シロとハク、そしてグレイが俺のところへ駆けつけてきてくれた。海龍はクリアが足止めしているようだが長く持たないだろう。


「大丈夫だ。まだ、行ける」


「ダメだよマスター」


「私たちがやるよ」


「「だから休んでて」」


「あっ、まて!」


シロとハクは俺の制止も聞かずに海龍へと向かって走っていった。


そばに残ったのはグレイのみ。


「グレイ…」


『なんだ?』


「血魔法を使え」


『主よ、それは危険すぎるぞ。リスクが大きい』


「構わん。やるぞ」


俺は、手に持ったナイフで自身の首を掻き切った。



感想等、お待ちしています。

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