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第19話 大氾濫③

「テイム……成功。よし、これでお前は俺のもんだ!」


「ギャアッ!」


「よしよし、お前は取り敢えず向こうで休んどけよ」


「ギャアッ!」


俺はテイムしたワイバーンを街の中で休ませる。街の中にワイバーンが入ったのを確認すると、俺は意識を前方に向けた。


「レウス、気づいてるか?」


「ああ、凄え魔力だな。俺じゃ太刀打ち出来なさそうだ」


「そうか」


俺は視力を強化して魔力の流れを見る。この魔力は誰でも持っているのでその大きさでそいつの強さがわかる。ちなみに自分を見たらビビったことをここに記しておく。


でだ、前方の魔物達のさらに奥。明らかにおかしい量の魔力を放出してる奴がいる。姿は見えないが確実に強い。俺も使えるだけ能力を使わないと勝てないだろう。


「シロ、ハク。こっち来い」


「「どうしました、マスター?」」


「ちょっと俺は今から奥に突っ込んで戦ってくるからお前らはレウスについておけ」


「「わかりました。御武運をマスター」」


「お前ら何処でそんな言葉覚えた……?」


俺はなんとなく脱力してから気を切り替える。レッツ総力戦になりそうなのでアイテムボックスから必要そうな物を出しておく。


「こんなもんかな。うしょっと」


俺はアイテムボックスから出した、とある物を肩に担いで飛ぶ。魔物達な小さくなる位までの高さまで飛んだ。そして肩に担いでいたものを構える。


「高度300、風の影響は軽微、距離3200」


ジャキッ


俺はスコープを覗いたままボルトを引く。そしてスコープの向こうに見えている女の頭を狙い、撃った。


カチンッ


フィィィンッボウンッ‼︎


銃口から飛び出した魔力の弾丸は残像を残して消え、着弾。地面が抉れてクレーターが出来ていた。


俺が撃ったのは魔法銃と呼ばれる武器だ。遺跡から掻っ攫ってきたものでもある。動かなかったので直したのだが、とんでも無く魔力を使うのでお蔵入りしていた。


形状はロシアの対物ライフル、KSVKにしてある。持ってる間に魔力を充填し、ボルトを引くことで魔力が薬室で圧縮される。あとは引き金を引けば魔力弾が飛び出していく。




名称 魔法狙撃銃マジックライフルKSVK

等級 特別級ユニーク

効果 魔力を溜めて魔力弾を発射するシステムを持つ魔法銃。テツヤの改造により、莫大な威力を持つ魔法狙撃銃へと生まれ変わった。有効射程は5000m。




俺はKSVKをアイテムボックスに仕舞う。そして俺が撃ったやつを睨んだ。そいつは魔力弾を完全に防御し、無傷だった。俺はそいつへと飛んだ。


「よお化物。さっさと死ねよ」


俺がそいつに声をかけるとそいつは余裕の表情で扇子を仰ぎながら返答を返してくる。


「ふふふ、こんな美人に化物とは失礼じゃありません?」


金髪に赤い目、スタイルの良い身体つき、肩甲骨から生えている蝙蝠みたいな羽、頭には小さな角が生えていた。




名前 ローズ・マモン・レールド

種族 魔人 【半吸血鬼ダンピール半吸精魔ハーフサキュバス

性別 女

年齢 ???

職業 呪術師/妖刀使い


スキル

呪術Lv9

闇魔法Lv7

火魔法Lv6

身体強化Lv5

変身Lv2


特殊スキル

吸血

吸精


称号

魔王の部下

強欲に汚染されし者

魔物達の主人




「そんなことはねーよ。魔人のローズさん?」


「あら、私のことを知っているのね。それとも、今調べたのかしら?」


「それはどうかな。ま、やることは変わらない」


「そうね、それじゃあ」


俺たちの間に不穏な空気が漂っていく。そして俺たちは声を合わせて言った。


「「死ねっ!」」


ギィィィインッ‼︎


怠惰が止められた⁉︎俺は合わさった刀を見る。




名称 第五妖刀 強欲

等級 特別級ユニーク

効果 遥か昔に封じられた七柱の悪魔の一柱。五番目の大罪、強欲。使う者の精神ココロを汚染し、食い尽くしていく。




「大罪かっ‼︎」


「あら、よくわかったわね。コレは大罪の一柱、強欲。私が支配する妖刀よ」


今もまだ剣戟を繰り広げながら俺たちは会話をする。薙ぎ払いを斜め下からの切上げで迎撃、そのまま手首を回して八双から切る、それを弾かれる。くそっ!


「支配?はっ!俺には汚染されてる様にしか見えねぇぞ!」


「あら?何をバカなことを言ってるのかしらこの羽虫は」


「誰が羽虫だ化物!いいか!支配ってのはこういうのを言うんだ!“堕落フォーリンダウン”!」


「オッケー!ご主人!」


怠惰に紫の魔力が集まる。俺は後ろに跳んで怠惰を納刀、居合の型を取って相手の出方を見る。


「ふふふっ、貴方も大罪の使い手なのね⁉︎それじゃあ私も見せてあげるわ!“強奪シィーザー”!」


相手の妖刀から暗い蒼色の魔力が出て纏わりつく。


「けっ、それごと切り裂いてやるよ」


「言うわね、羽虫」


二人と二柱の妖刀はぶつかった。


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