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第86話 ラーカム町

 主人公は、全能者の能力を得てから2日目の魔物狩り・レベル上げを終えて、町へと向かっています。

 町に向かって走る。


 まあ、ポポは飛んでいるけど。


 これで、ドラゴンとかに襲われたら馬鹿みたいだけど、ちゃんと隠形と埋没は俺と2匹には掛けてある。


 あれ?


 俺と2匹が死んで、全員を天からの恵みで蘇生させたら使用可能回数は0になるのか。


 ……。


 二匹を蘇生させないのもな。


 蘇生は時間経過で成功率がドンドン下がる理になっている。


 蘇生魔法のLV1で取得する遺体維持なんて魔法を使って、時間経過による蘇生確率の緩和が可能なくらいに。


 「遺体を時間を止めた亜空間収納に入れておけば、蘇生時に確認される時間経過は止まるのかな?」


 【遺体の劣化は止まりますが、魂と体との乖離は進むので、蘇生確率の低下は止まりません】


 「そっか~」


 そう言いつつ、二匹の命について甘く考えていた事にげっそりだ。


 まだ、ペットって感じでもないけどさ。

 

 「宝箱に蘇生の雫が手に入り始めるのは、どのランクの魔物からだっけ?」


 【Cランクの魔物を倒した時に発生する宝箱からです】


 「そっか。もっと強くならないとな」


 そんな確認をしている間に、町の城壁が見え始め、門がしっかりと見えた処で、隠形と埋没を解除。


 二匹を連れて、町へと入る為の門へと向かった。



 町を守る城壁にある門。


 そこには門番と言うか衛兵が居て、出入りする人の監視とチェックをしている。


 そこに行き、「町に入りたいんですけど」と言うと


 「ステータスウィンドウを表示しろ」と言われたので、他人にも見える形にする。


 この世界での身分証明書の一つだから。


 他人に見える形にした場合、表示されるのは、基本簡易モードになり、名前、称号、職業及び職業レベルだ。


 まあ、疑われたりすると、詳細モードで表示しろとか言われる事もあるらしいが、逆に詳細モードだと情報が多すぎるので、普通はチェックしないらしい。


 でも、人権とかあまり考えられていない世界なのに、個人情報を細かくチェックしないのは、そう言うのも世界の理が働いているのかもな。


 加護や恩寵の様に、過去悲劇があったとかで。


 そんな事を考えていると「お、おい。テイマーじゃなくて上忍なのか」と門番は驚いている。


 上忍は4級職だから、3級職の忍び程度に仮装するかどうかは迷ったんだけどね。


 でも、ゲームだと2級職とかだと冒険者ギルドで絡まれ仲間ゲットに失敗とかあったので、強い方がトラブルを避けられる、とそのままで来た。


 ゲームだと、強い分にはトラブルになる事は無かったんだけど、現実だと違うかもな、と今更気が付きつつ対応を続ける。


 「はい。従魔のステータスウィンドウも開示するんですよね」


 「あ。ああ。頼む」


 そう言われて、ポポとチモのステータスウィンドウも簡易モードで表示する。


 「此奴ら、進化した魔物かよ」


 「まあ、元がFランクですから」


 「ん。Gランクじゃないのか。

  ああ。

  特異種だからFランクから進化したのか。

  キラー、アサシン、リーサル。

  ビッグ、アサシン、リーサル。

  という事は、両方とも2回進化しているのかよ。

  Dランク相当って事は、結構やばい従魔になるぞ」


 「はい。まあ、従魔を殺されたりしない様に、鍛えたので」


 「町に入る目的は?」


 「今日の宿と、仲間に出来そうな人が居たら仲間にして王都に向かいたいと言うのもありますね」


 「そうか。強いからと言ってトラブルは起こすなよ」


 「ええ。僕も、面倒事は避けたいです」


 そう言うやり取りをして、入町税・門の使用料を1人100GAZU、1匹100GAZUで300GAZU払い、町に入る事が出来た。



 村を出て、王都に向かう途中の最初の町であるラーカム町に到着した


 町の中を確認している風にしながら、ある雑貨屋の前を通る。


 ここに仲間にしたい人が居るからだ。


 ゲームだと仲間に出来た時間は、昼12時から4時までの間。


 その時間は、昼ごはんも食べさせてもらえず店の裏の路地にある共同の井戸で洗い物をしていた。


 そこで声を掛けるのが間違いは無い筈。


 今度は、邪魔が入らない様にしないとな。


 仮装スキルを使って、周りを偽ってでも。


 感知した彼女の気配は衰弱している。


 明日には救ってあげられると思う。


 俺の仲間になる事が、本当に救いになるかどうかは、分からないけど。


 助けて仲間にしないで立ち去る事が出来るかどうかも分からないし。


 しかし、なんて言うか、感知結果がかなり弱っている感じだ。


 心配だから、印付与で居る場所だけでも常に確認したくなる。


 確か印付与スキルは、もうLV10MAXで余程感知能力が高くないと感知されない筈。


 その上、仮装や偽装スキルで発見され辛く出来る。


 だから、彼女に撃ち込んでおく事も考えたが。


 あの叔父は隠密だった。


 才能が高いだと感知や感覚強化スキルがLV10MAXになっている事もあり得る。


 まあ、才能高いは偽装スキルだけと言う設定だったと記憶しているが。


 そう思いつつ、後ろ髪をひかれつつ、冒険者ギルドへと向かった。

 主人公は、本来なら2人目となる仲間の居る町へと到着したようです。

 今度は仲間に出来るのでしょうか。

 仲間にして良いのでしょうか。

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