第140話 変な小心者
主人公は、チェチーリア兄弟のレベリングをしながら、城壁の外の世界の怖さも教えました。
そんなレベリングを進めていると、お昼になった様です。
午前中のレベリングを終えて街道近くまで戻り、生活魔法の簡易住居作成で平屋を作り、その中での食事。
弟君と妹ちゃんは、驚いていると言うかなんというか。
弟君と妹ちゃんのレベリングは終わったから、帰ればいいんだけどね。
「もうレベリングは終わったし、都市まで送ろう」って言ったら、二人とも「嫌」だそうだ。
最後まで姉の様子を見るみたい。
料理スキルを持っているラーレが、買ったサンドイッチとかを温めたり、魔物肉と豆のスープを作ったりしている。
「生活魔法がLV10MAXなら、こんな事も出来るんですね」とチェチーリアは言ってくる。
タマーラ、弟君、妹ちゃんとポポとチモに餌をやりながらだ。
「これは、LV10で身に付ける簡易住居作成魔法だけどね。
LV10MAXだと簡易豪邸作成魔法になる。
まあ、そんなのは必要ないから簡易住居だけど、Cランクの魔物の攻撃になら少しは耐えられる強度なのはLV10MAXだから、だけどね」
「はあ」とチェチーリアは何故かため息を付いているが。
「一応注意しておくと、建物から出るタイミングを狙うような奴も居るから、最初に出るのは俺かな」とも注意しておく
すると素直に「はい。分かりました」とチェチーリアは返事をしてくる。
そのチェチーリアは、もう2級職。
午前中だけで、彼女は1級職の生産者、斥候、魔法使い、戦士と2級職の隠密でレベル上限になっているから。
今は魔導士。
まあ、気持ちに余裕は出来ただろう。
雰囲気が変わって来た。
まあ、これが彼女の本当の雰囲気なのだろう。
優しくて明るくて。
ゲームでは、そんな娘だったのに。
彼奴ら。
そんな事を思いつつ、食事を始める。
するとそのチェチーリアが俺に確認してくる
「今就いている魔導士と匠でレベル上限になると忍びになれるかどうか、分かるんですよね」
「ああ。匠でレベル上限になる事で名匠に就けるかどうかも分かる。
その中のどちらかに就ければ、うちのパーティの冒険者グループか生産者グループに入れるね。
駄目なら、しばらく才能が開花しないか様子見。
それでも駄目そうなら、俺や俺達の生活の面倒をみる事に特化してもらう事になるのかな。
まあ、どうしても嫌なら、何か対価を払ってパーティに入らないって選択もあるだろうけど」
「入らなくて良いんですか?」とチェチーリアは複雑そうな表情で聞いてくる。
「戦闘中に後ろから刺されたり、寝ている間に刺されたりするのは、避けたいからね」
「姉ちゃんは、そんな事しない」と弟君は言うけどね。
「まあ、そう思ったから声を掛けたんだけど、それでも無理やり仲間にして、嫌な事が続けば、どうなるかは分からないからな」
そう言うと弟君は俺を睨んでいるが。
「でも、暗殺は斥候系の力があれば、避けられますよね」とチェチーリアが聞いてくる。
自分も、既に斥候系の斥候と隠密で様々な力を得ているから、そう思うのだろうけど。
「どうだろう。戦闘中に余裕がないなんて事は幾らでもあるし、3人で組めば俺程度なら殺せそうな気もするけど」
「チェア姉達に無茶な事は出来ないんだ」と妹ちゃんが確認してくる。
「どうなるかね。
正直、冒険者になるって言うのも無茶な事を押し付けているとは思うし」
そう言うと「危ないですもんね」とチェチーリアが呟く。
危険なのは、体感してもらったしね。
「そう言う事」と俺が肯定すると「なら、何で冒険者なんてやるんだよ」と弟君は言ってくるが。
「俺は、変な小心者なんだろうね。
都市に居ても、何時か魔物に攻め滅ぼされて死ぬんじゃないかな、って思ってしまうんだよね。
幸い、と言うか苦労した結果職業の才能はある程度あるし、スキルの才能も悪くない。
だから、その時に立ち向かうか逃げる力が欲しい。
その為には強くなるしかないんだけど、今より強くなるには、戦い続けて職業の才能を開花させる必要がある。
だから、自由に戦えない王国管理下の組織ではなく、自由に戦える冒険者なんだろうね」
そう言っても「なら、安全な王都に住めば良いだろう」と弟君は納得しない。
「王都は、持っている力が目立ったりしたら、嫌な王族や貴族に目を付けられて嫌な目にあわされたり殺されたりしそうで嫌かな。
それに王都すら滅ぼせる魔物だって幾らでも居るって話だし、そう言うのが来たり貴族とかに目を付けられたりしたら逃げる力は欲しいし」
「逃げるんだ」と俺の発言に黙り込んだ弟君に代わり妹ちゃんが言ってくる。
「ああ。絶対に負ける戦いを挑んで自殺する気は無いかな」
そう子供向けの発言をしてお茶を飲んでから、午後の部のレベリングに移る事にした。
主人公は、子供達に色々と言っています。
その中で自殺願望みたいな事は、言わないだけの理性は持っている様です。




