第133話 明日の為の武器の製造
主人公は宿での夕食時に、タマーラとラーレとの会話でチェチーリアへの勧誘に関して意識の共有を行いました。
後は寝るだけ、でもないようです。
夕食を終えて二人と別れ、高級宿の借りている部屋に戻り、ポポやチモを横目にまだ聞けていないスキルのガイダンスを聞く。
ああ。
生産もあったな。
今日は、ハイネイルベアの皮がある。
あれってグレード2に出来るからね。
3人目の仲間が出来るって事は、革鎧が不足してくる可能性も出て来るか。
というか、チェチーリアの弟と妹にも鎧と武器を渡さないと駄目なのかな。
……。
造っておくか。
ガイダンスを聞くのを切りの良い処で中断し、生産に入る事にする。
問題は付与魔術か。
実際がLV6で偽装後がLV3か。
グレード2(Ⅱ)を付与するにはLV6が必要なんだけど。
ああ。
付与した人の名前の仮装・偽装も可能なのか。
仮装・偽装スキルは、もう世界の理を偽り、物の製造時に刻まれる製造者名について偽って刻む形が可能だ。
だから、製造者名を偽り続ける必要ないのでMPの心配がない上に、バレ難い形での仮装も可能。
なら、行けるか。
と、先ずは『鍛冶メニュー』と念じて表示される鍛冶メニューのその他の作成メニューの中からインゴット作成及び昇華を選ぶ。
原材料は、ゴブリンヒーローの持っていたミスリル合金の全身鎧と剣と盾のグレード1。
亜空間収納内にあるそれを鍛冶の原材料に指定して、亜空間収納内で加熱しインゴットに加工。
ミスリル合金のインゴットⅠ(グレード1)が1.5個出来たので、そのインゴットを使った生産に入る。
鍛冶メニューから武器の作成を選び『錬成』を選ぶ。
錬成はスキルと魔力による無理やりの形成・加工だ。
だから、叩いて作る『鍛造』や溶かして型に入れてそれを整える『鋳造』より強度が下がるし消費MPも多い。
だけど、鍛冶スキルのレベルが上がれば、強度の差は小さくなる。
そして、俺の鍛冶スキルはLV10MAX。
弱く仮装後だとLV9だけどね。
まあ、どちらにしろ簡単にそれなりの金属製武具の製造が可能なんだから、必要なモノは造っておけばいい。
そんな事を考えつつ、表示された内容から槌を選ぶ。
素人には使いやすいだろうからね。
ミスリルだと軽いし。
と、表示された内容をみつつ、『ハンマータイプを除く』と思念で指示をすると、メイスと言うか棒タイプ、金棒タイプだけが残る。
先に痛そうな金属の塊が付いているタイプは重そうだけど、ある方が威力がありそうだからな、と小さめの槌頭が付いていて、距離がとれる長いタイプの棍棒タイプと、思念により表示する武器を搾る。
柄もミスリル合金製にして中が空洞と指定して軽く造る。
グリップにはハイネイルベアの革を薄くした奴を張り付けておくタイプ。
そう思念により指示。
後は、グレード1を製造と、魔素収集刻印は最大に、ともスキルに指示。
それで、2本造っておく。
インゴットは0.3個分使ったけど、まあいいよね。
次は、自分の武器かな。
なんせ、両親の遺産のグレード2の武器だと強度不足になってきているから。
まあ、大剣とかなら未だ曲がったりはしなさそうではあるんだけど、一応片手剣で盾持ちのスタイルで行くつもりだし。
となると、グレード3を造るか、グレード4を作るか。
両方作ればいいか。
後は作る武器の種類か。
両手でも片手でも持てる剣と盾は必須か。
ミスリルは軽いから、片手用でも大き目の剣と盾に出来るか。
後は、レベリングの時に使いそうな槍。
ああ。
まあ、魔法攻撃がメインとは言えタマーラが槍を使っている事もあるし、槌もラーレの為に造っておくべきか。
でも、グレード4を造るとしたら、魔法的金属の在庫がな。
魔法的金属の昇華による凝縮。
グレードを1上げるごとに50%が、その昇華によって無くなるんだよね。
まあ、それだけ金属としての格が上がると言うか、質が上がると言うか、価値も上がるんだろうけどさ。
今ミスリルのインゴットグレード1は30個あるけど、グレード2にすると15個。
グレード3にすると7.5個。
グレード4にすると3.75個か。
インゴットが足りない。
グレード0が40個だから、これを合わせて使ったとしても、グレード2が25個、3が12.5個、4が6.25個か。
まあ、インゴットの金属量は多いし、予備を作らなければ何とかなるか。
と先ずはミスリルのインゴット40個の内、20個をグレード1に。
亜空間収納内で加熱し変質し易くしたら鍛冶スキルによる昇華だ。
それでグレード1のインゴットがトータル40個に。
それをグレード2に昇華させて、20個に。
更にグレード3にすると10個か。
今日は、グレード4は諦めよう。
そう思いつつ、ミスリルのバスタードソードⅢ(魔素収集刻印:16)、ミスリルの盾Ⅲ(中型:16)、ミスリルの槍Ⅲ(16)、ミスリルの槌Ⅲ(16)でグレード3のインゴットを1個使った。
この程度の量しか使わないのであれば、グレード4も造ってみれば良かったかもしれないが。
とりあえず良いか。
付与もしたい処だが、本当の方でも未だグレード2までしか付与出来ないから勿体ないか。
そう思いつつ、革鎧の製造に移る事にした。
主人公は、武器の製造を終え、次は防具の製造に移る様です。




