第130話 借金返済
主人公は、チェチーリアの依頼を受け、チェチーリアに状況を教え家族の治療を。
引っ越しも必要なので、準備をして家を出た処でトラブルの様です。
うちの3人と2匹。
チェチーリアとその家族4人で、呪いの掛かった家から出ると、ガラの悪そうな男達が9人も居る。
まあ、待ち構えていたのは知っていたけどさ。
「おまえら、逃げ出せると思っているのか」
そうチンピラの代表って感じの奴が言ってきたので、
「ああ。借金払いに行こうと思っていたけど、向こうから来てくれたみたいだね」
と俺が発言すると眉をひそめている男達。
「借用書は何処?」
そう聞くと一番偉い感じの奴が「あぁ。ステータスウィンドウ上の契約だよ」と言って来る。
という事は、契約作成スキルで世界の理により縛られる契約か。
なら、世界の理に管理されているから、今現在の金額も、返す人も、返したかどうかも直ぐ分かるか。
そう思いつつ、母親に聞く。
「それは楽だな。お母さん、幾らですか?」
「えっ。ああ」と言いつつステータスウィンドウを開いた様で「162万8354GAZUです」との返事だ。
ゲームだと200万GAZUだったけど、大丈夫なのかね。
もし、ゲームの数倍とかの金額になっていたら、タマーラとラーレに借りるか、冒険者ギルドへ走って革鎧を売ろうと思っていたんだけど、手持ちで十分行ける。
そう思いつつ、格納箱から財布を取り出し、そこから162万8354GAZUを取り出して母親に渡し、確認と指示をしておく。
「ステータスウィンドウ上の契約を意識していれば、契約当事者とその代理人が誰か分かるんですよね。
その人に返してください」
契約作成スキルによる契約は、ステータスウィンドウの契約内に情報が載る。
それは、世界の理で管理されている契約だから、こういう事が可能なんだけど。
チェチーリアの母親は、男たちが怖いのも有るのだろう。
「あっ。はい」と言いつつ躊躇せずお金を受け取り、男たちの代表っぽい奴に渡す。
するとチンピラたちの一人が「チッ。横取りかよ」とか言ってくるが。
「人には様々な才能が眠っている可能性があるんだよ。
才能の開花の可能性の低い娼婦になんて安易にしたら、どれだけ損する事になるかも考えてみたら」
そう言うともう一度「チッ」と舌打ちして去って行く男たち。
その中の一人が「良いんですか。彼奴らごとやってしまえば」とか言っているが。
「馬鹿が。
4級職1人に3級職2人の上に、見た目と違って従魔もヤバイ。
しかも彼奴は上忍だぞ。
暗殺に特化した奴とガチでやったら、どうなるのか分かっているのか」
とか言うのが感覚強化で強化されて聴覚に引っかかる。
彼奴は、隠密の気配か。
なら、上忍のヤバさは分かるだろうな。
まあ、俺達に隙を作らせる為にワザと言っている可能性もあるが。
感知スキルの探索で、危機と悪意として感知されていたのが消えたから、諦めたのだろう。
まあ、心眼スキルとかでスキルが騙されていないか確認したくはあるが、持っていないモノはしょうがない。
必要だと思ったら、天からの恵みを使うべきなんだろうけど。
そんな事を考えていると母親が「お金は必ずお返しします。ですから、娘の事は」と言って来た。
えっ。
駄目なの。
そう思いつつチェチーリアに視線を送ると、俺の視線を受けて何故か苦笑し始めた。
「お母さん。私も成人だから、もう自分の道は自分で選ばないと」
「そ、そうだけど、チェア一人が犠牲になるなんて」
おお。
愛称はチェアなんだ。
椅子みたいだけど。
そう思っているとお尻から軽いショックと、大き目の音がする。
「パァン」
「いたっ」
「ちゃんと説明しなさいよ」と俺のお尻を蹴ったタマーラが言って来た。
タマーラは、音が大きいけど痛くないキックで、主人公に突っ込む事にしたようです。




