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第125話 ハイネイルベア戦

 主人公達は、レベリングの途中に昼食と休憩を。

 その後は、レベリングの再開です。

 街道から離れつつ、感知の魔力で探索を行う。


 奇麗な円状に感知の魔力を広げるのではなく、ある方向にだけ感知の魔力を伸ばし、それを横にずらして広範囲を調べる方法での感知だ。


 逆探知されても、対処する魔物が少なくて済む様に。


 あ~。


 居るな。


 まあ、レベリングのスピードを上げる為に、今日中にラーレも2級職を卒業させる為に、探していたんだけどね。


 ハイネイルベア。


 「Cランクをおびき寄せるね」


 そう言うと二人が緊張するのが分かる。


 しかし、文句は言ってこない。


 まあ、既にCランクは一度倒して見せているからね。


 『感知の魔力をこのハイネイルベアだけ埋没と隠形で隠すのを止めて』と各スキルに指示すると、向こうが気が付く。


 それで、走ってこっちにやって来ている。


 それを睨みつつ、火槍を4つ発生させ『強く強く強く強く、速く速く、遠く遠く』と念じて魔法を強化。


 それを撃ち込んだのだが。


 咆哮しやがった。


 魔法が掻き消えた処を見ると、魔咆哮スキルの無効の咆哮だろう。


 長距離攻撃ではダメか。


 そう考え、韋駄天の加護ONと念じて、奴に向かう。


 多分、長距離攻撃は使ってこないだろうと思いつつも、念の為に二人には聖魔障壁を張っておく。


 『全て通さない』設定や『害の無いモノは通す』設定ではなく、『自分・自分のモノ及び味方・味方のモノ並びに自然のモノは通す』設定にし、消費MPの事は無視して強度はかなり上げておく。


 剣と盾を構えるが、奴はそのまま突撃し、爪で頭部を切り裂こうとしてくる。


 それをサイドステップで避けつつ前足に切り付ける。


 韋駄天の加護の恩恵は受けているが、受けていない程度の動きに抑えての動きだから、ギリギリだ。


 左手を切り裂かれた奴は、立ち上がる。


 デカいね。


 狭い土地に建ててある、都会の家くらいのサイズだ。


 それが俺に襲い掛かって来るんだから恐怖だけど。


 そう思っていると魔咆哮してくるが、精神も状態も異常耐性スキルがある。


 平気な俺を見て、また体当たりをする様に突っ込んでくる。


 ああ。


 噛み殺そうとしているのか、爪で顔を引っ掻こうとしているのか。


 韋駄天の加護を隠しつつ、回避スキルと受け流しスキルの恩恵を受けながら、奴の体当たり、噛みつき、爪の引っ掻き攻撃を避けつつ、手とか鼻とかに切り付ける。


 熊を手負いにするのは危険とか思い出すが。


 「グァァァァァ」と咆哮するが知るか。


 と言うか獣臭いわ。


 あれ?


 散々倒したハイネイルベアに何で苦戦しているんだろう。


 ああ。


 何時もは隠れた状態で魔法を撃ち込んでいたからか。


 ならばと、奴の噛みつき攻撃を剣で牽制しつつ、風魔法に偽装スキルの隠形を掛ける。


 風魔法にも見え辛くして、とも指定して。


 多分、戦闘中という状況なら、周りへの感知は疎かになっている筈。


 というか、俺もそう言うのに注意すべきなんだろう。


 そんな事を韋駄天の加護で上がっている思考スピードで考えつつ、奴の攻撃をさばきつつ、少し離れた上空に風槍を4つ発生させ『強く強く強く強く』と念じ強化。


 奴の両手両足にロックオン。


 奴の噛みつき攻撃に剣で切りつけ、奴がそれを避けたタイミングで撃ち込む。


 その風槍を手足に受け「ガァァァァ」と叫びつつ倒れ込む奴。


 あれだけ強化しても、手足を切り落とせていないが、立てない程度には切り裂いた。


 これなら行けるか、と距離をとりつつ長時間の設定にした影縫い魔法を纏った剣を奴の影に投げ付けて縛り付け、火槍を4つ発生させ、風槍が切り裂いた処へ撃ち込む。


 それで動けなくなった奴に対しチモに蔓の鞭で拘束するように命じて「どうする」と二人に声を掛ける。


 すると「えっ。ラーレのレベリングでしょ」とタマーラは驚いているが。


 「ああ。それで多分レベル上限だけど。

  でも、それだと経験値無駄になるから二人で倒しても良いし」


 そう言うとタマーラは「あ~。そうか。どうする?」とラーレに確認している。


 ラーレは「一緒にお願いします」と俺の予想通りの流れに。


 二人に状態異常無効魔法を掛けて、止めをさしてもらう。


 二人が接近する前に、無効の咆哮を刺せない為に、影魔法の影縫いをもう一度やり直す。


 影魔法は、便利だね。


 Cランクは丈夫になっているから残酷になるかもな、と思っていたけど、重めの槍は2回の振り下ろしでとどめを刺してくれた。



 「ふう」と言いつつ、周りを警戒。


 チモにネイルベアの皮を束ねているのを出させて、それに纏めて、またチモの格納箱に。


 「はあ」とため息を付いていると「ため息を付きたいのはこっちよ」とタマーラが言ってくる。


 「そう? ああ。もうこの程度じゃレベル上がらないか」


 「いや。上がったけどさ。

  ラーレはレベル上限にはなれなかったんでしょ」


 「はい。でも、もう少しです」


 「そっか。なら二人とも2級職を今日卒業できそうだけど、最後まで油断しないで行こう」


 そう言って、周りを改めて視認により警戒し、ネイルベアとファングウルフをおびき寄せる事にした。

 主人公はレベリングが順調ではなくなってきたので、Cランクの魔物を誘き寄せて倒しました。

 しかし、隠れた状態での討伐や韋駄天の加護の恩恵を100%受けていない戦いだと苦戦するようです。

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