第122話 新たな職業で得た力
主人公達は、レベルが上がった個体に奇襲を受け、それを撃退。
強い個体は、基本的に倒した時に得られる職業経験値が増えます。
なので、あっという間にタマーラとラーレは2級職でレベル上限になったようです。
奇襲してきた強い個体を倒し、得た職業経験値でタマーラもラーレも転職可能になった様だ。
なので、「さて転職かな」と発言すると、二人とも転職と念じた様だ。
「あ~。
私、あなたの言う通り、魔法戦士に転職できる。
本当に、そうだったか」
そう言っているタマーラは感慨深そうと言うか嬉しそうと言うか。
「そっか。
なら後は、その上の魔道騎士に行けるかどうか。
そして、聖戦士とかを経て5級職に就ける様になれるかどうかか」
「そうね。でも、これで冒険者で十分生きて行けるわ」
「ああ。おめでとう」
そうタマーラにお祝いを言うと「ありがとう。それでラーレの方は?」とタマーラがラーレの状況について確認する。
「あ~。転職できるのは増えてないです」
「大神官の上位職は、聖戦士、賢者、聖者だからね。
まだ、他の2級職を極めないと分からないからね」
「はい」
そうラーレが返事をしてくるとタマーラの方が「本命は、精霊使いと召喚士なんでしょ」と言って来る。
「そうだね。でも、聖戦士も賢者も就けるなら就きたいだろうし」
そう言うとラーレは真剣な感じで「魔法使いに就けませんから、聖戦士を目指す事になるんでしょうか?」と聞いてくる。
「聖戦士に付けば、ラーレは聖魔法をLV10MAXに出来るからな」
「それは確かに」と言いつつラーレは少し考え込んでいる。
「でも、召喚士までなり、大神官との上位職である聖者狙いって感じなんだけどね」
そうゲームでの最終形態を言うとラーレは「えっ」と何それと言う感じに。
「そ。そうなの?」とタマーラも驚いている。
「そして、タマーラは天騎士狙いかな。
大分、道のりは長いけどね」
「何が必要なんだっけ?」
「魔道騎士と聖騎士とテイマーの上位職だから、神官系、聖戦士系、動物使い系を極めて行かないと駄目だね」
今までは、5級職を目指してもらうと言っても否定してこなかったのに具体的に言うと想像してしまったのだろうか。
タマーラは「そんなの無理じゃん」とか言ってくる。
「まあ、普通はね。
でも、タマーラは普通じゃない可能性すらあると思っているんだけど」
そう言うとタマーラは複雑そうな表情で黙り込んでしまった。
「まあ、難しく考える必要はないと思うけど。
最低の3級職はクリアしたんだし」
「はあ。そうね。
考えてもしょうがないか」
「目指して行くのは、だからね。
本気で考えるのは、今言った幾つかの職業の才能が開花してからで良いだろうし。
で、転職はどうするの?」
「ええ。2級職を一通りクリアしたいし、生産でもパーティの貢献できるかも、という事で匠なんだよね」
「そうだね。ラーレは?」
そうラーレに尋ねると「私は、どちらが良いんでしょう?」との質問が帰って来た。
なので、状況を思い出して俺なりの意見を言っておく。
「戦闘士とテイマーか。
どちらも、レベル上限になれば3級職になれるかどうかの確認は出来るか」
「聖戦士と精霊使いですよね」
「そうだね」
「ショウソウさんの勘では、私は精霊使いになって召喚士に就けるかどうかを確認した方が良さそうなんですよね」
「そうだけど」
「なら、先ずそれを確認したいです」とラーレはアッサリと決断。
「了解。転職して最低限のレベル上げをしよう」と言いつつ彼女たちの最低限のレベル上げの為の魔物をおびき寄せる事にした。
転職後、二人はスキルの才能を俺に聞いてくる。
「タマーラが既に持っていたのが、魔力操作、生活魔法、体術スキルか。
で、新規取得スキルの鍛冶は才能低い、薬学と状態異常耐性が才能普通、格納箱が才能低いだね」
「はあ。
生産系には才能高いが無いのか。
と言うか、普通すら薬学だけなんだ」
「戦闘系の人ってイメージは当たっていたみたいだね。
まあ、格納箱スキルは才能低いでもありがたいけど」
「そうだっけ。自分のモノを入れただけで一杯って気もするけど」
「匠でレベル上限になればLV2でしょ。一辺が4メートルの立方体を20個格納できるからね。
俺みたいにコンテナを持てば、結構な量入るよ。
ちなみにLV1でも一辺が2メートルの立方体を10個格納だからね」
「そっか。コンテナとかにまとめれば、LV1でも結構いけるのか」
「袋でも良いし、紐でくくるのでも良いし」
「私の場合、魔生薬は何処まで造れるんだったっけ?」
「薬学LV3だとグレード0の魔回薬までだね」
「駄目じゃん」とタマーラは眉をひそめながら言ってくるが。
「でも、薬草がとれる場所に行った時に、採取は出来るよ。
スキルとMPを使った形で楽にね。
後は、薬草類を長期保存できる様になる保存処理も可能だし」
「採取と保存は出来るのか」とタマーラは手に入れたばかりという事もあるのか薬学スキルの事をあまり分かっていない様だ。
「まあ、薬草が採れる様な魔素の濃い場所に行くのは先の話だけど、薬と病気関係の限定鑑定やその知識を教われると言うのは大きいけどね」
「まあ、更にレベルを上げられる名匠になれるかどうかは兎も角、持っている方が良いか」とタマーラは認識を改めてくれた様だ。
「そう言う事」
そう言って視線をラーレに向けて詳細鑑定と解析鑑定をする。
「あ~。魔物使い学が才能高いだね」
「そうですか。良かった」とホッとしているラーレ。
それに対し「やっぱり当たった」とタマーラは俺の胡散臭い『男の勘』発言を信じ始めている感じかも。
ゲームでの会話を可能な限り沿っているとは言え、もうちょっと考えるべきだったな、と思いつつ話を先に進める。
「そうだね。さて。問題ないなら最低限のレベル上げの為に魔物をおびき寄せるけど」
そう言うと二人が頷いたので、感知の魔力を広げていく。
それでファングウルフ18匹をおびき寄せ、2人に9匹ずつ倒してもらい、最低限のレベル上げを行った。
匠とテイマーに転職したタマーラとラーレ。
それぞれ新たに得た力にホッとしている様です。




