オレっ娘ヒカルちゃん6話:学校の健康診断の男女分けで男子への優越感を感じるヒカルちゃん
ある冬の朝、学校で「健康診断」が行われた。
毎年恒例の内科検診、視力、聴力、採血……そして、今回は「心電図検査」が追加されていた。
クラスごとに体育館に集められ、順番に検査を受ける。小学生には少し大げさな機械が並んでいて、みんな少し緊張気味だ。
一番の注目は「心電図」のときの着替え方。
先生から説明があった。
「心電図は胸に電極を貼るから、上半身は裸になってもらうよ。でも男子は男子同士、女子は女子同士でカーテンの中でやるから安心してね。」
すると、体育館の中央に簡易的な仕切りカーテンが設置され、向かって左側が「女子ゾーン」、右側が「男子ゾーン」に分けられた。
さらに、女子ゾーンにはちゃんと更衣スペースがあって、上着を脱いだ後もカーテンの中で待てる。一方、男子ゾーンはカーテンが薄くて隙間だらけ。しかも順番待ちの男子は上半身裸のまま、体育館の隅に並ばされるしかなかった。
ヒカルはこれを見て、また目をキラキラさせた。
検査の順番が来て、ヒカルは女子ゾーンに入る。カーテンの中で上着を脱いで、看護師さんに電極を貼ってもらう。周りは女子だけだから、みんな普通に話しながら待ってる。
検査が終わって上着を着直し、カーテンを開けて出てきたヒカル。
その瞬間、目の前にいたのは――上半身裸で順番を待つゆうま。
ゆうまは寒そうに両腕で胸を隠しながら、顔を赤くして下を向いている。周りの男子も同じく、恥ずかしそうに体を縮こまらせていた。
ヒカルはニヤリと笑って、ゆうまに近づいた。
「ねえゆうま~、寒くない? こっちはカーテンで暖かくて、女の子同士だから全然平気だったよ~」
ゆうまは小声で「う、うるさい……早く女子の方行ってよ……」と呟くけど、ヒカルはさらに追い打ち。
「やっぱり健康診断も女子の勝ちだね! 更衣室も、体前屈も、女性専用車両も、そして心電図も! 女の子ってほんと特別扱いされてる~!」
周りの女子たちがクスクス笑い、男子たちはますます肩をすくめる。
検査が全部終わって教室に戻る途中、ヒカルはゆうまの横についてスキップしながら言った。
ヒカル「ゆうま、今日もオレの優越感チャージ満タンだよ! 女の子でよかった~って心から思った!」
ゆうまはため息をつきながらも、どこか微笑んでいた。
「……ヒカルはほんと、そればっかりだな」
それ以来、ヒカルは健康診断の話をするときは必ず「女子ゾーンの勝利!」と自慢するようになった。
女の子であることの“有利”は、どんどん増えていく――ヒカルはそう確信して、ますますご機嫌だった。




