最後の抵抗
「やぁっ!」
はるかの掛け声でアメジストアサシネイターが大鎌を一閃させる。隊長機が倒された事で統制を失ったバルバルス部隊は遂に殲滅された。
「な、なんと言う事じゃあ!」
バルバルス部隊が壊滅した事で慌てふためくバルファイン王。
「王様、他の三方からの進撃も全て失敗し隊長達も討ち死にしたようです」
臣下が王に耳打ちする。
「ぐっ、くっ・・・て、撤退するしかあるまい、ユフィよ!殿を務め敵を足止めするのだ!」
「はっ、了解しました王よ」
ユフィの率いるユーベリア部隊が神人達の前に立ちはだかる。
「まだ戦うつもりか」
神人はユフィに問う。
「我々は王が撤退するまでの時間を稼ぐだけです」
にらみ合うだけで攻撃を仕掛けてこないユフィの部隊であったが・・・。
「ドールハート、諦めきれぬ・・・、最後の賭けじゃ敵機に向けてミサイルを放てぃ」
王が臣下に進言する。
「はっ?しかしあそこにはユフィの部隊が」
「構わんまとめて攻撃せよ」
王の非情な言葉が告げられる。
「そちらが手を出さないならばこちらも攻撃はできんな・・・」
「寛大な配慮ありがとうございます」
お互いを牽制する両者であったがそこに巨大なミサイルが飛んでくる。
「何っ!?」
「ま、まさかあれは我が国のミサイル!?」
意図せぬ自軍からの攻撃に混乱するユフィ。
「くっ、はるかこっちに来い!」
「はい」
慌ててアメジストアサシネイターがダイヤモンドホープに駆け寄る。
「ダイヤモンドシールド!!!」
2機を囲うように光輝くバリアが形成される。
「せめてユフィ隊長を守れー!!!」
ユーベリア部隊が隊長機でユフィの機体を庇うように覆い被さっていく。
「あ、あなた達!!!」
その瞬間ミサイルが炸裂する。
黒煙が晴れると無傷だったダイヤモンドホープ達が姿を現す。
神人が目をやるとそこには大破し積み重なったユーベリアの残骸があった。バルファインの軍は最後の賭けにも失敗した事を感じ取りそのまま撤退していった。
「味方に対してまでひどい事をしやがる・・・」
神人はその状況に悲しみを抱くのだった。




