獣魔進軍
一同が帰還していた希望家の拠点にけたたましい通信音が鳴り響く。
はづきが通信を繋ぐとモニターが表示されみちるの怒声が響き渡る。
「みんな大変な事が起きた!・・・ん?」
通信で希望家を見たみちるは神人の姿に気付く。
「か、神人・・・!そ、そうかあんた達奪還に成功したんだね!」
みちるは歓喜の声をあげる。
「どうやらそっちにも心配をかけていたようだな」
神人もみちるに言葉を返す。
「よかった、本当に・・・」
「みちる、何か起きたのではないの?」
感極まりかけたみちるにれいなが割って入る。
「はっ!?そうだった!聞いてくれ、聖羅達が監視していた獣魔の封印が解けた!」
「!?」
一同が騒然とする。
「獣魔ってなぁに?」
神那が不思議そうに問いかける。
「そうか神那の代には話していなかったわね」
刹那が言う。
「獣魔は昔、時の英雄が封印した人類の敵、魔物の軍勢とは別勢力で争いもあったみたいね」
「時の英雄が封印してからしばらくはその存在も忘れられていたんだけど近年封印場所が見つかってね、危険かもしれないって事ではるか達が封印の監視を行っていたの」
続いてれいなが語る。
「そんな奴らの封印が・・・」
「こっちは聖羅とはるかの機体が破壊されててな、一旦二人を連れてそっちに合流しようと思う」
みちるが告げる。
「わかったわ、気をつけて」
「ああ」
そう言って通信は切れる。
それと同時にアラートが鳴る。
「今度は何!?」
刹那が叫ぶと情報整理していたあんなが答える。
「どうやら各地の主要な街に獣魔が現れたようです!」
辺境の街ファイアリア
「うわっ、何だ!?」
「きゃー!化け物!」
街は騒然となる。
「はっ、魔物の軍勢か魔王軍が世界を支配しているのかと思ったらそういうわけではないようだな」
獣魔の一体が吐き捨てる。
「ふん、人間共がこんなにはびこっているとは魔物共や魔王軍は何をやっているのやら」
別の獣魔が呟く。
ややあって街の守備隊がやってくる。
「おのれ魔物共め!」
守備隊は獣魔に挑みかかるが・・・。
「バカめ!魔物なんぞと一緒にするんじゃねぇ!」
獣魔は一瞬で守備隊の半数を引き裂く。
「ひぃぃっ!」
「ぐはは!人間は皆殺しだぁ!」
獣魔による殺戮が開始される。
そんな中ファイアリアの権力者達は堅牢な建物の一鶴に集まっていた。
「各々、ついにやるべき時が来た」
「うむ、勇者召喚の発動を・・・」




