試練の遺跡
「そ、それじゃあガーディアンナイトに関する技術者は・・・」
「残念ながらもう新規にガーディアンナイトを造れる技術者はいません」
刹那の言葉にましろはそう返す。
「ガーディアンナイトの進化、改修も無理なの?」
「そもそもましろちゃんしかいませんし・・・」
愛梨の言葉に刹那を含めた一同は項垂れる。
「ご、ごめんなさい整備くらいならできますがさすがに大改修は無理ですね」
「あ、謝らないでいいよましろちゃんは何も悪くないし」
申し訳なさそうにするましろを神那は宥める。
「くっ、ここまで来て詰みか・・・」
顔をしかめる瑪瑙。
暗くなる一同だったがそこにましろが言葉を紡ぐ。
「あ、あの・・・改修は無理ですが進化させると言う事であればできるかもしれません」
「ほ、本当?それはいったい?」
「試練の遺跡・・・機体の使い手に試練を受けてもらいます」
ましろの案内で一同は試練の遺跡へとやってきた。
「ここです、中には試練を受ける方だけに入ってもらいます、どのような試練を課せられるかまではわかりませんが・・・」
「わかった、行ってくるよ!」
神那が前へと進み出る。
「待って神那、私にも一緒に行かせてほしい」
神梨が神那の肩に手を置き、ましろの方に目をやる。
「それは構いませんが人数に応じた形に試練の難易度が上昇すると思います」
ましろはそう告げた。
「あ、う・・・」
神梨は俯く。
「全然構わないよ、むしろ神梨が来てくれた方が嬉しい、二人で行こうよ!」
神那は笑顔を神梨に向ける。
「神那・・・」
二人は手を取り合って微笑み合う。
「よし、行くよ」
「任せたよ神那!」
「頑張ってね神梨ちゃん!」
刹那と愛梨が二人を応援する。
「武運をお祈りします」
ましろも二人を鼓舞する。
そして神那と神梨は遺跡内部へと突入した。
「中は意外と明るいんだね」
遺跡内は長い通路が奥へと延びていた、二人は進んでいく。
「特に何も起きない・・・」
歩みを進める二人はやがて開けた場所へと辿り着く。
「広い部屋・・・」
二人が辺りを見回していると突如声が響き渡る。
「試練に挑みし者が来たか」
二人が声に目を向けると巨大な者が上から降りてきた。
「ど、ドラゴン・・・?」
「我が名は金剛竜・・・む?子供か?試練に挑んだ者ではなく迷子か?」
「ち、違うよ!ちゃんと試練に来たんだよ!」
バカにされたような気がした神那は食ってかかった。
「ほう?まぁよかろうでは実力を確かめてやろうか」
金剛竜はのしのしと神那達に歩み寄ってくるのだった。




