次なる一手
真朝達は希望家へと帰還した。
「神那!」
瑪瑙に抱きかかえられている神那の元に慌てて刹那がやってくる。
「刹那・・・お母さん・・・」
神那は既に目を覚ましていた。
「もう無茶をしてすぐに休むのよ」
「うん・・・」
瑪瑙は神那の部屋へと神那を運んでいった。
「あなたが神梨ちゃんね?」
愛梨が神梨へと声をかける。
「・・・」
神梨は愛梨から目を背ける。
「(この世界の・・・お母さん・・・)」
「聞いているよあなたが並行世界の私と神人くんの間に産まれた子供だって事」
愛梨のその言葉を聞いた神梨はぎゅっと唇を噛む。
「世界は違っても・・・私をお母さんだと思って接してくれるとうれしいな」
愛梨は神梨に優しく言う。
「みんなで相談して決めたわ、あなたを希望家の3人目の子供として迎え入れる事を、今日からあなたは名実共に希望神梨を名乗ってね」
刹那も笑顔を神梨に向ける。
「よ、よろしくお願いします・・・刹那・・・さん、愛梨・・・さん」
神梨はおずおずと言う。
「あちゃー、すぐにはお母さんとは呼んでくれないかー」
愛梨が残念そうに呟く。
「まさか神人がこんな形で現れるなんてね・・・」
「魔物の王・・・よくも神人くんを・・・」
刹那と愛梨は悔しそうに呟く。
「さて、今後の事についてだけど・・・」
真朝が場を仕切って話し始める。
「今のままではお父さんを乗っ取ったディストールに勝つ事は絶望的・・・可能性があるとしたら・・・」
「セフィロトオブゴッドハートを進化させる事ね」
真朝の言葉に刹那が続く。
「セフィロトオブゴッドハートを進化させる為にはガーディアンナイトを創造した一族・・・夢公国の民に接触する必要がある、みちるに依頼して夢公国の末裔が現在どこに洗い出してもらう事にするわ」
「では、そちらの方はお母さん達に任せるとして・・・私は神那が回復次第もう一つの手段を伝授するわ」
「もう一つの手段ですか?」
神梨が真朝に問う。
「希望家の血を引いていない私では使う事ができなかった希望一刀流の秘奥義、それを神那に託そうと思う」
「ディストールが動きだす前に何とかなればいいのですが・・・」
はづきが不安を漏らす。
一方その頃ディストールはなぜか魔物の軍勢と相対していた。
「希望神人ぉぉぉぉぉ!!!!魔物の宿敵ぃぃぃぃぃ!!!!」
魔物達は神人の姿をしたディストールに襲いかかってくる。
「ちぃっ!この馬鹿者共が!魔物の王である我がわからんかぁ!」
ディストールは挑みかかってくる魔物を刀で斬り捨てていく。
「だから魔物との接触はやめておけと言ったのに」
バイアスはため息をついた。




