琥珀の野望
真朝は真昼と真夜を優しく諭した、それによって二人は戦意を失ったようだった。
「エレクトロンフェアリィの拠点に戻らなくてもいいよ、二人とも希望家においでよ、きっと温かく迎えてくれるよ」
「私達も姉さんと一緒に暮らせるなら・・・いいよね真夜」
「ちぇっ、しょうがないなぁ琥珀を退けて真朝を女王にしたかったのになぁ」
そう言いながらも真夜は笑顔でそれを受け入れたようだった。
「よかったな真朝」
「うん!」
神人も真朝の妹達を家族として迎え入れるつもりでいた、しかしその時・・・。
「神人くん、あれ!」
愛梨の声に驚いて目をやると突如として空間に歪みが発生する。
「くっくっく・・・こういう結果になったか残念だ」
空間の歪みから姿を現したそれは。
「こ、琥珀!」
瑪瑙が叫ぶ、現れたのは現在エレクトロンフェアリィを掌握する王、琥珀だったのだ。
「まさか自分の方から現れるとは・・・」
「ふん、電光魔将が全て倒れそして真昼達も使い物にならないと判断したんでなもはやこの俺自らが全てを殲滅する必要が出た」
「いい度胸だなこの場の全員を一人で相手にするつもりか?」
「ああ、そのつもりだが?」
「ふざけた事を!」
神人は刀で斬りかかる。
「ふん!」
ガガガガガ!!!
琥珀は片手で神人の攻撃を易々と受け止める。
「な、何だと!?」
「くらえ!」
ドガッ!
「ぐぁぁぁ!!」
琥珀の反撃で神人は弾き飛ばされる。
「この野郎!」
瑪瑙が続いて挑むが・・・。
「愚か者め!」
「がはっ!」
瑪瑙もまた容易くねじ伏せられる。
「・・・ぐっ、ば、バカな何だこの強さは、琥珀にここまでの強さはなかったはず!」
「くくく・・・完成したんだよ、元々は真朝の体を使って完成にこぎつけようとしていたんだがもはや真朝も必要なくなった」
「な、何の話しだ!?」
真夜が琥珀に問う。
「俺は至ったんだよ、完全体を越えた存在、超完全体にな!」
「ち、超完全体だと?しかも真朝の体を使うとはどういう事だ!」
「ふん、真朝を追い出しエレクトロンフェアリィの王になったまではよかったんだがな・・・」
「ま、真朝を追い出した?そ、それじゃあ瑪瑙の言っていた事は真実だったって言うのか!?」
真夜は驚愕する。
「一度追い出した真朝をおまえ達が連れ戻そうとする事を容認していたのはおまえ達を戦力として期待していた事と・・・真朝の体を利用して俺がより上位の存在、超完全体に至る為だったのさ!」
琥珀は自分の野望をつらつらと語るのだった。




