第243話:愚か者
連載再開します!
カンカンカンと鐘の音が鳴った。
これは恐らく.....
「俺たちの襲撃が広まったな。」
モルガンもそういう戦闘における情報はしっかりと受け取る。
これを見逃すなど、戦う者としてあり得ない。
《ムーブドウインド》
もう、魔術の使用を出来るだけ控え、襲撃を悟られないようにするフェーズは終わった。
「て、てきしゅ.....」
《ロックショット!》
遅い。声は少しでもあげさせたくない。
これはそういう戦いなのだ。限りなく、リスクを取らずに、王を連れ去る。
王がどこにいるのか分からない状況.....
「サナ。索敵いける?」
「任せて.....!!」
「聖なる息吹は空前の灯火。光を求めし勝者の前に全てを見通す眼を開かん。」
《透眼》
ルアから教わったその魔術で、半径50メートルを見渡す。
「敵.....30.....いや、40以上。集団行動してる。」
「その量の敵.....俺が足止めを.....」
そうモルガンが言うが、剣士はここで囮として使いたくない。
王を連れ去るためのスピードとして最後まで欲しい。
だから.....
「いや、ここで、叩く。」
《ライクオーシャン!》
大量の海水。あらゆる魔術も、剣技も.....その海水の前には.....
「対抗する術がない。そう、言いたかったか〜?ヒック」
しゃっくりと共に、剣を人たち。波に斬撃が突き刺さる。
同時に、水が凍てつき、崩れた。
「幻惑流の使い手.....見覚えがあるな。」
「ヒック。無詠唱魔術。ヒック。見たのは2回目。ヒック。ひぃ〜。忘れもしねぇ。」
酔いの回った老人。ただ、目だ。
目に、剣士としての誇りが残っている。
「名前は.....」
『シャベルです。以前、ミルと共に、王城へ帰ってきた時、戦いました。』
幻惑流の使い手.....面倒なんだよな.....
『左様です。幻惑流は、時間稼ぎに適しており、今、時間を取られると面倒です。』
分かってる。
「今一度、地に伏せさせてやるさ。」
「やってみろ〜。無詠唱魔術魔術師。ヒック。」
ーーー
複数の魔術師、剣士、そして、魔法耐性を持つ魔道具。死者.....墓からその能力を抽出。なんともまぁ.....
「愚行さね。」
《ロックショット》
一応、確認のために魔術を放つ。
ただ、敵に当たる前に弾かれた。
魔術耐性があるのは間違いないようだ。明らかに、魔術師を意識している。
ただ、狙いはエミル・ミグルに対してではないだろう。ラーファルト・エレニアだ。
それでも、ラーファルト・エレニアを軽く見積もりすぎだろう。
あれは、魔術だけじゃない。魔術を活かした多彩な攻撃が魅力。
豊富な引き出しから最適解を導き出す、その力。
剣術もその一つだ。
「こんなの、剣術を使わない私でも倒せるさね。」
《リミットアウト》
次の瞬間、死者の頭は潰れていた。
魂が、土へ還る。
「愚か者を、探しに行こうさね。」
エミルの手には、一滴の血さえついていなかった。
連載が一時止まっていました。申し訳ないです。今後、あまりないようにしますが、一身上の都合により更新頻度が大幅に変動する時期があります。
病気とかではないです。ただ、忙しい時期が存在するだけです。
まだまだ未熟な私の作品ですが、これからも、フィッシュスター、そして14浪生転生記をよろしくお願いします。
なお、本日からの投稿は平日投稿、もしくは2日に一回投稿のペースでしていきます。(平日に投稿しない日があった場合はその分を土日で補います。)




