☆逢花と水葉の用語解説☆ ―剣の各部位―
水葉:「今回は『まじょカル編 第十四話 共有』でナギの中に存在した剣の各部位を説明するわ」
逢花:「します♪」
水葉:「本編で柄や鍔……鈨なんて言葉が出たのは覚えているかしら? 柄と鍔なんかはバトルものの作品なんかではよく耳にすると思うんだけど、鈨はそんなに見ないなぁと思って。そこで私と逢花が簡単にではあるけど解説を」
逢花:「します!」
水葉:「前の二つは知ってる人も多いと思うけど、一応順序立っていくわね。まずは柄……これは剣を持つグリップ部分のことね。で……鍔は柄と刃の間にある、柄から手が滑って刃に触れないように手を守るためのものよ。
逢花:「…………」
水葉:(逢花、やけに静かね……)
「次は一番馴染みのなさそうな鈨……これは日本刀でよく見られるもので、刀身の手元と柄の先端を繋ぎ止めるための金具よ。柄を鞘のようにして刀身をはめ込む感じ。私は実際にナギの中にあったっていう剣を見てないからなんとも言えないんだけど、日本刀っぽい作りだったのかしら? ……ねえ、逢花?」
逢花:「う~…………」
水葉:「……なによ?」
逢花:「私のセリフ『します』で続いてたから、次もそれを言う機会を待ってたの。でも、なかなか難しくて」
水葉:「呆れた……それで静かだったのね……。剣のことは私よりも逢花の方が専門なんだから、逢花が説明しなきゃダメじゃない!」
逢花:「ゴメンね、水葉ちゃん……。じゃあ、ここからは私が代わるね!」
水葉:「ええ」
逢花:「……日本刀に似てたってわけではないのですけど、お母様が薙斗さんの体内に残した剣はもともと刃が実体化してないエネルギー体のものだったので、本来の鈨とは少し違うんです。柄と刃を繋ぎ止めるという点は一緒でしたけど。あの剣はどちらも霊的に結びついていたんですよ」
水葉:「ふ~ん……。逢花のお母さんってすごい剣を持ってたのね。ほら、瀕死だった子供の命を回復させてしまえるだなんて。ナギからすれば、まさに奇跡の力だったんじゃない?」
逢花:「お母様、剣マニアでしたから(苦笑)」
水葉:「なにそれ(苦笑)。……あ、そうそう。国によっては見た目が同じような剣でも部位ごとの名称が変わることがあるから注意してね」
逢花:「……ん~…………ほとんど水葉ちゃんが説明してくれたから、私から話すこともうなさそうです……」
水葉:「……仕方ないわね。それじゃ今回はこれで終わりに……」
逢花:「します♪」
水葉:「……それ、まだ狙ってたの…………」