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人ならざる者の英雄譚  作者: 白夜@紅羽
29/32

23.開戦〜結〜

すみません、作者は「裸で寝て体調を崩す」という、不可避イベクエに陥っていました。

「うぐぅ!?」


『ハクム?大丈夫?代わってあげよっか?』


チッ、俺様は大丈夫に決まってんだろ!

にしても、この勇者とかいう奴雑魚のくせに剣が強過ぎる。


『確かにね。でも勇者自体もタフだから凄いよね』


だな、俺様の蹴りを何発も受けてるのに倒れねぇからな。そろそろ本気出すか?


『まだ、早いよ。勇者には聞きたいことがあるからね!殺しちゃ駄目だよ、ハクム』


わかってる!





「死ね゛え゛え゛えぇぇ!」


なんだコイツ、完全に剣に振り回されてんぞ。

俺様は雑魚のヨレヨレの剣技を完全に躱しきれ......ない!?クソッまたか。

さっきから、剣が意思を持つかの様に避けた瞬間、俺様の脇腹を抉って行く。


『この剣不思議だね!』


呑気なやつが...はぁ。

この攻撃、致命傷には成らねぇけど何度もやられると辛いな。

ゼロム、本気出すけどいいか?


『はぁ?まぁ、いいけどさ、1つ条件ね!』


……え?イヤまぁいいけど。簡単なのにしてくれよ?

公衆の面前で公開腕立て伏せとか、恥ずかしいのは止めてくれよ!?








『あ、攻撃来たよ』





「ぐふぅ!」


「あ〜はっはっはっはっ、害獣にやっと攻撃が当たったぞ!コレで僕の勝ちは確定だ!」


なんだ?身体から力が抜けていく...?


『神聖な力は魔を滅する

みたいな感じ?あ、条件は達成だから本気になっていいよ?

あ、さっきの公衆のなんちゃらって、僕の体でやるんだから僕が恥ずかしい思いするんだよ?馬鹿なの?死にたいの?』


いや、死にそうなんだが

てか、条件って何だったんだよ!意味わかんねーよ!


『わざと攻撃を喰らうこと

それが条件だったんだけどさ、勇者を上げて下げるのが楽しそうだったから』


クソが、性格悪過ぎんだろ!


『褒めないでよ、照れるでしょ』


褒めてねーよ!?てか、代わってくんね?

力が入らないわ、勇者も歩き出したし。


『しょうがないなあ』
















僕は地に伏したまま体全身に呪炎を張り巡らす。呪炎の鎧の完成だ。

聖剣を取り出し、黒き漆黒の剣へと変化させる。魔剣の完成だ。

この時点で、勇者は気付かないのである。馬鹿だ。雑魚で馬鹿とか救いようが無い阿呆だ。

僕は音を立てないように立ち上がる。ん?勇者が何か叫んでる?えっと?

「見たか!この僕が!この最強の勇者が害獣を殺し終えたぞ!クフックフフフ、アハハハ!アーハッハッハッ!あの女狐よりも僕の方が上だと証明したんだ!

真の勇者はこのぼk ぐふぇ!?」

ながいわ、雑魚の話は長い。長過ぎる。聞くの飽きたから真っ二つに切り伏せちゃった!てへっ


『キモッ!』


死ね!ハクム死ね!

あ、でも殺して無いよ?

ん!真っ二つなのにどうして?って?

いやぁ、この勇者がチートだからだよ


『説明になってねーし!

てかいつも思うけど、お前は誰とはなしてんだ』五月蝿いよ!ハクム、黙って!『ウィッス、ハクモフの気持ちが分かった気がする』


勇者のスキル見たらさ、「不死」ってのがあったから。もしかしたらと思ったら案の定。あと、勇者に僕達と同じスキルがあったんd「な、なんで!なんで害獣が生きているん...ぐびゅう!」空気読めない勇者はタダの豚だ!


『何か違う』うん?『いや、なにも』


「五月蝿いよ?黙ろうか?」


「なんで、害獣が神聖なる僕と話せるんd!?いぎゃああああ!」


ふむ、2本目潰したけど、やっぱり痛覚は残っているのか。


『ひでぇな、もうコイツ歩けねぇぞ?』


……は?身体切離れてるんだから歩けないに決まってるじゃん!ハクムは馬鹿だな。


「も゛、もうや゛べっで!?」


「黙れっての聞こえなかったのかな?まぁいいや。質問するから答えてね?」


勇者は素直に頷いている。

瞳にはもう、闘う意思が感じられない。残るのは恐怖に染まった瞳だけ。


「君は日本から来たのか?」


―――ビクッ!?


はぁ、魔神様、嘘ついたな。僕以外に居ないって言ったじゃ...ん?あ、そういう事か、あの場では僕だけだったのか、うん。なら納得。


「日本の何処から?」


「あ、あ、あ、おうひょう」


は?何処だ?空気が抜けるような声のせいで何言ってるか分からない。


「生きたい?」


その瞬間、勇者の右腕が別のナニカの意思を持つように、あの剣を握り投げ付けて




















『来ないな』


うん、右腕が動いた瞬間に根元から消し飛ばしたからね。


「あ、ぁ、僕の神剣がぁ!」


うるさいな、てか心剣か。やっぱり、そうなのか?スキルによって創られたのか?


「ねぇ、勇者君、君は何のために此処に来た?」


コレは聞かねばならない。


―――パァッ


僕の目の前には、真っ赤な花が咲きあがっていた。


『新手か?周りにはいないみたいだが?』







わからない、でも一つ言えるのは















「キモッ!」


















―――ビク、ビクッビクンビクン!





首なしの胴体が、何処かに逃げ出そうとするかのように不気味な動きをしている。


『チートだな!』







―――――――――――――――――――








「ゼロム様...?そ、それは一体?」


「魔獣の楽園」最前線本部に戻って来ると、クアンデルだけが居た。


「他のみんなはどちらへ?」


「ゼロム様、流石に今回は答えていただきますぞ!

その神々しい光を放つ胴体と潰れた下半身は何でしょうか?」


「勇者」


「勇者、ふむ、勇者?

はいぃぃぃぃぃぃっ!?ゼロム様っ、あ、あなたは、馬鹿なんですか!?」


珍しくクアンデルが取り乱す。てか、初めて見たかもしれない。


「勇者って勇者で御座いますか!?

神に喧嘩を売ったのと同じで御座いますよ!?」


「へー、あ、寝るから。これ頼んだよ」


うん、興味無し。

クアンデルに死体(勇者)を渡して、僕は床に入る。









ああ、楽しい1日だった。




―――――――――――――――――――

〜クアンデル〜





どうしたものでしょうか。

まさか、ゼロム様が勇者を狩ってくるとは。予想外過ぎますな、本来勇者は魔王しか倒せない。

だからこそ、私が勇者に戦いを挑まなければならなかったと言うのに。














ゼロム様には、私の過去話をしなければなりませんな。勇者を倒す力を持つならば、跡継ぎになってくれるはず。



「『初代魔王』クアンデル・グレイザー」


の跡継ぎに。必ず。


















改めて考えると感慨深いものですな。

この世に2度目の生を受け、数1000年。

やっと跡継ぎを、やっと息子を得られるのですな。長かった。これで思い残す事は無いですな。

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